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日記:4月20日 経済再開の形

州ごとの自治性と地域性が強いアメリカでは、各州が、そろそろとロックダウン以降のシナリオを描き始めているのだが、外出と移動が許可された武漢の様子などからだんだん見えてきたのは、ある日突然、もとの生活に戻るという可能性はほぼ皆無で、段階的にそろりそろりと少しずつ、外に出る人の数が増えていく、という未来予想図である。

コロナウィルスの初期から、ニューヨーク・タイムズ紙ドナルド・マクニールというサイエンス・リポーターの記事をずっと読んできたのだが、最近の記事を読んでいたら、再開の形は「ハマー&ダンス」という言葉で表現される、ロックダウンなどの強行措置(ハマー)→経済再開(ダンス)→アウトブレイク→ロックダウンの繰り返しのモデルになる可能性が高いという。これを繰り返す間に、抗体とワクチンの開発・生産が求められる。とはいえ、全人口にわたるだけの抗体検査とワクチン生産に少なくとも数年かかるとすると、それまでは「ハマー&ダンス」をやるしかない、という話である。


この「ハマー&ダンス」という概念のもとになっている記事がある。

3月19日に書かれた記事は、今となっては周知のこともたくさん書かれているが、読み進めていくとこの「ハマー&ダンス」が登場する。そのときもたくさん読まれ、37カ国に翻訳されているが、日本語版はそれほど読まれていないのかもしれない。

今、自分が知っていることと、この記事に書かれていることを照らし合わせた結果、おそらくこういう展開になるのだろうなという結論に達した。

みんな、この状況がいつ終わるのかが大きな懸念事項だろうけれど、おそらくコロナウィルスというものが世界に存在し、それを避けながら働いたり、生活したりする、という状況は、今後も相当長い間(おそらく少なくとも来年前半いっぱいくらいまで)続くのだろうと思われる。

そして、社会を構成するひとりひとりが、その現実に対応して人生や仕事のやり方を微調整しながら、その制約下でできることを探していくしかないのだ。

この現実を、自分もまだ受け入れ切れているかわからないけれど、自分が持っているサバイバル能力をフルに生かして、なんとかやっていくしかないのだろう。


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