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羽ぶとんの正しい敷き方

 私の使っている掛け布団は、いわゆる「羽ぶとん」というやつである。ふわふわしていて触り心地はいいが、布団としては、なんだか物足りない気がしていた。特に冬場はあったかい感じがしない。もっとこう、ずっしりと重たい布団の方が安心感もあるし、暖かいような気がする。

 そんなことを話していたら、長男が私にスマホを見せてきた。そこには「正しい羽ぶとんの使い方」と書いてあった。

 そのサイトによると、「最もダメな使い方」は、敷き布団→毛布→羽ぶとんの順で重ね、敷き布団と毛布の間に入って寝ることだそうだ。それ、わたしやん。というか、みんなこうやって寝るやろう?そして「最も優れた使い方」は、敷く順番は上と同じく敷き布団→毛布→羽ぶとんなのだが、寝るのは毛布と羽ぶとんの間。つまり、毛布は「敷き毛布」として使い、羽ぶとんのみ体の上にかけて寝る、ということだ。

 …うそや。そんなんであったかいわけがない。あんなうすっぺらい羽ぶとんだけが体の上に乗っちゅうとか、ありえんやろ。

 そのサイトには「まあまあな使い方」というのも載っていた。それは、敷き布団→羽ぶとん→毛布の順で敷き、敷き布団と羽ぶとんの間に寝る、という方法だ。これならまあ、試してみてもえいかな。

 その夜、私は羽ぶとんと毛布の順番を逆にして寝た。羽ぶとんが直接からだに当たると、ひんやりする。…寒い。寒いぞ、これは。「うそつき。」私は息子を恨んだ。ところが、ものの5分もしないうちに布団の中はぽっかぽかになったのである!わお。やってみるもんだ。息子もそのサイトも嘘つきではなかった。

 でもやはり、「最もお勧めの使い方」をするには寒すぎて勇気がわかず、いまだに試してはいない。最近かなり暖かくなってきたから、やってみろうかな?

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