にしやまゆみこ
履歴書シリーズをこちらにまとめました!ひつじ製菓の店主「にしやまゆみこ」の自伝。製菓専門学校~パティシエ人生のその時々を小説風に綴っています。
福岡へ引っ越す 元同僚のAからシェフにならないかとのメールが届いた時、最初はためらい、少し悩んだが結果その誘いに乗ってみることにした。 鎌倉のお店ではスーシェフを経験していたし、次のステップとしてシェフを経験するのは自然な流れだったからだ。 スーシェフになった時もまだまだ経験も精神力も未熟で自信など全く無かったが、ウジタさんについていけば何とかなる!という安心感が多少はあり、そこまで危惧していなかったのだが、今回は違う。 福岡の会社は元同僚A(とする)の家族経営だった。本
フランスの東→西へ。貧乏一人旅が始まった。最初に目指すのはシルヴィおすすめのカルカッソンヌ(カルカソンヌともいう)だ。ガイドブックを見ると「カルカッソンヌを見ずして死ぬな」という言葉がある程、見応えのある古城らしい。 カルカッソンヌにほど近い町に辿り着き、さあ今から目指そう!と思った所で観光地によくいる、「お城まで案内してあげるよ」と親切ぶり案内料をぼったくる怪しいおじさん出くわしたものの、難なく交わしながら、一人でお城を目指した。 カルカッソンヌの概要↓ 城塞というこ
香ばしい小麦粉の焼ける匂いがして、明け方目覚めた。そうだ、私はパン屋の2階で眠っていたんだっけ、と思い出す。数週間前は日本の鎌倉市のパティスリーで毎日、毎日、朝から晩まで働いていたのに、今はフランスのラングドック地方の片田舎のパン屋の2階のベットで眠っている。当たり前だった日常さえちょっとした行動で簡単に過去の思い出となる。 ベットから起き上がり、簡単な身支度をして一階に降りると、厨房ではJJ(ジャン・ジャック)が慣れた動作で忙しなくパンの仕込みをしていた。そして厨房の奥に
鎌倉のパティスリーで働く事にやりがいを見出せなくなり、耳の病気も深刻になったので、休養と今後どうしたいか?の自問自答をするためにとりあえず環境を変えようと、再びフランスへ行く事にしました。2ヶ月ほどの短期滞在ではこんな日々を送っていました。 再びフランスへ2度目の渡仏先は地方がいいと思っていた。さて、どうしようか、と考えているとフランス人の知人のご両親が地方でパン屋さんをやっていると聞いた事を思い出した。 滞在中、何もしないのも何やら手持ち無沙汰気だと思い、気が向いた時に
すっかりnote更新していませんでした!今年は自分でも予想以上に色々なお仕事をさせて頂いて、改めてこういうスタイルのパティスリーは自分に合っているのだな、と感じています。 開業前は雇われの身だったので、日々シェフや会社の求める物のお手伝いに時間を使っていたわけです。そんな働き方が私には多分、とても、むいていなかったと思います。拙い人生ですが、その中で最も辛い時期だったと思います。 というわけで、今からそんな日々をたどりたいと思います。10~15年前は今、社会問題になってい
背中を押され泣く泣くパリの街から帰国した。先輩パティシエからは「日本で働くなら絶対東京だ!しかも有名店!」といわれていた。 実は気が重かった。 なぜなら東京には中学生以来行った事がなかったし、大都会すぎてパリよりも怖い街だと思っていた。しかし、色々なパティシエからもお薦めされていたし、サダハルアオキにいた事もあり、ある程度のレベルのお店でないと意味がないと思っていたので東京で探す事以外、選択肢はなかった。 帰国後すぐに緊張しながら東京に行き、職探しをはじめた。大都会とはい
こんにちは。 ひつじ製菓のにしやまです。 今回は最近ひつじ製菓を知った方、まだ購入した事が無いという方にぜひ読んで頂きたいのです。 一昨日、ちょっとしたクレームをインスタに頂きそれについて悶々と考えてておりました。悩んでいる、とか辛い、とかではありませんよ。 それを見たひつじファンの方や知人が心配し、励ましのメールやラインをいくつか頂きウルウルしていました。 そのクレームのほとんどは販売先さんへの対応についてだったので、私はその後、このようなコメントが届きましたとい
昨年は皆さまの期待に応えるべく 予約や予定を詰め込み過ぎてしまい 精神的な疲労も重なり年末、クリスマスと 一番大変な時に体調を崩してしまいました。 代わりの人もいないので、薬を飲みながら なんとか一人で大晦日まで働きました。 年始は長めに休みをとったので おっさんずラブを観たり、たまっていた 金爆(ファンです)のDVDを観たり、2018年の 反省をしたりして過ごしました。 このnote を初めて見て下さる方のために 簡単に説明をさせてください。 ひつじ製
いよいよ履歴書シリーズも今回から修行編に入ります!それに伴い有料記事にさせていただく事にしました。 どのような感じで書けばいいのか、悩んで悩んで、ずっと書けずにいました。 沢山の方に読んで頂くには無料公開がいいと思うのですが、修行編は私にとって決して全て楽しい事ばかりでは無かったですし、一緒に働いてきた方達のプライバシーにも関わりそうなので、沢山の方に見てもらいたいというよりも私自身が体験してきた事に興味をもってくださり、お金を払ってまで読みたい!と感じてくださった方が読
こんにちは。2019年になりましたね! 昨年は結局ほとんどnoteが書けませんでしたが、今年も気が向いた時にちょこちょこ更新したいと思います。 さっそく、今年の目標ですが「無理をしない。幸せに生きる」にします。 昨年は通常の予約制販売以外にも地元の他店さんで委託販売、福岡の護国神社、門司港、東京などなど出店したり、新しい企画として「ひつじ製菓の見学会」や「スナックひつじ」なども行いました。 新規のお客さんも増えて、予約の皆様に十分にお菓子がお届け出来ない事も多々ありま
こんばんは。 今夜もエネルギーがあまってるので書きます。 今日、お客さんとその事を話ていたのですが最近、つくづくそうだよな!と感じている事があります。 当たり前なんですが、 「やる人はやる」 「やらない人はやらない」 です。 私は高校を卒業後、色々な場所に暮らし20年ぶりに∪ターンで地元に戻ってきました。 都会に暮らし、一流といわれるのプロの現場や様々な事にチャレンジしている人に出会い刺激を受けてきました。 そんな中、今さら地元に戻っても刺激もなく話の合う人もい
とても久しぶりに書きますよ! 忙しいといえば「言い訳だ」と言われそうですが実際に忙しくて疲れて書く気力が無かったんです。 もっとマメにnoteが書けるような体力と脳みそが欲しい今日この頃です。 働き方改革考えなくては。 そんな中、今日はちょっと元気だったので! 先日、とある取材を受けました。 その後、記事のチェックをお願いされ目を通したのですが、自分が思ってもいない事や言ったつもりがない事がいくつか書かれていたので、修整をお願いしました。 こういう事はインタビューとかで
私は幼少期の頃からガリガリ体形で、父親からも骨皮筋子とからかわれるほどでした。 そのガリガリ体形は26歳まで続きました。18歳くらい~26歳までは体重が38キロしかありませんでした。ちなみに身長は155、6センチくらいです。 小学生の頃から食欲が無くて、お腹も一杯なのにご飯を食べきらないとテレビが見させてもらえなくて、泣きながら食べていた記憶があります。大好きなカトちゃんケンちゃんを見て爆笑する兄達の笑い声が居間から聞こえてくるのが本当に羨ましくて、食事どころではなかった
皆さんは競争となると燃えるタイプですか? 私は人と競争するのが苦手です。 というか苦手というより、「誰か」や「何か」と張り合わなくてはいけなくなった時途端に情熱が冷めるというか、飽きる、というかそんな感じになります。 どちらかというと、負けず嫌いでもありません。 ケーキ屋さんで働いていた時でも、全員敵だといわんばかりにやる気むき出しでやっている人が居ると怖かったですし、どうぞ、どうぞと遠慮していましました。そして極たまに、そういう人より仕事がうまくいく場合があると、そ
鳥取県は全国で一番人口の少ない県です。 いわゆる「ど田舎」です。 田舎でもホテルなどでたまにビュッフェパーティーを開催していますが、料金は2000円でも高いと言われると思います。 しかし、私のスイーツビュッフェパーティーは、田舎にも関わらずお一人様6000円頂いています。 この金額は都会でも、もしかしたら高い方に入るかもしれません。 使用する材料、作業にかける時間などを考慮するとけっして高く設定している訳ではありません。 今年もありがたい事に地元鳥取県・米子市の予約
いや~あっという間に8月ですね。猛暑ですね。今朝は心に余裕が出たので久しぶりの履歴書更新です!! 1ヶ月間の語学学校とホームステイ生活を卒業し、いよいよパリで部屋探しをする事になりました。この頃は何も決まっていないし、なんのあてもない状況で漠然とした不安がありました。 初めての家探しホームステイ先の娘さん達は「明日からパパとバカンスに行くの!ユミコこれからも頑張ってね」と言い残し一枚のハガキをプレゼントしてくれて、大きなスーツケースを持って家を出て行った。バカンス先はどこ