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具体・抽象と根本原因と改善

PDCAと抽象化について書きましたが、今回はその続きです。

職場で起こる個別の事象(問題)が発生した場合、抽象化して共通する問題点を挙げないと仕組みにメスを入れることができない。
という話はすでにした通りですが、
先日、「この抽象化って根本原因と究明するのと同じような考え方ですか?」という質問がありましたが、答えは「違います」
なぜならば、個別事象の問題の根本原因もやはり個別になります。

さて、個別事象の問題の根本原因から抽象化しなかった場合、どうなるでしょうか。
根本原因に対して、それぞれ再発防止策をたてますよね?
そうなると、問題発生→再発防止策、問題発生→再発防止策の繰り返しになります。これってモグラたたき状態です。よくいうパッチを当てている状態です。
なので、もともとある仕組みにパッチを当てているので、そのパッチによって仕組みが巨大化複雑化していきます。
その結果「あれ書けこれ書け言われる」「こんなことなら、この仕組みを導入しなければよかった」ということになるのです。

よって、抽象化することは、PDCAを回すだけでなく、不必要なパッチを当てず、問題の本質を見極め、仕組みの脆弱な部分を見つけ、改善へと導く重要な考え方になります。

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