一期一会の料理と出会う新しいビジネス

農家は野菜を作りすぎてしまうと、値崩れを回避するために作りすぎた野菜を廃棄するという。日本中の各地で廃棄されている野菜があるのかな、もったいないな。そういう野菜を直接、しかも安く購入できたらいいのに、と思っていた。

震災後に漁師さんを支援している時、地元で獲れる魚を送ってもらったことがあった。すごく美味しくて地元ではよく食卓に上がるものなのだけれど、供給量が安定しないから漁協には出していない、とのことだった。そういう魚を直接、そして安く購入できたら楽しいのに、と思っていた。

旅先で出会う地域の旬の食材を使った料理は、美味しいだけでなく、ちょっとした冒険のようでワクワクする。そういう楽しみが日常にもあったらいいな、と思う。

でも実際は、我が家は二人家族なので、大量の野菜を買い込んでも持て余してしまう。地域の食材を販売するサイト等を覗いたことはあるけれど、調理したことがない野菜が送られてきても何を作っていいかわからないし、魚がまるごと一匹送られてきてもさばけないので、そうした食材を買ったことはない。

結局、いつもの店で同じような食材を買い、日々似たようなものを作って食べている。新しい店を開拓したり、新しいメニューを開拓する余裕もない。

そしたら、興味深いサイトがあった。

「旬をすぐに」。
様々な地域の旬の食材、フードロスの憂き目に合いそうな野菜たちを独自の方法で仕入れて、それらを美味しく「調理して」提供してくれるのだ。冷凍なので日持ちするし、疲れて帰宅してすぐに食べられるのはありがたい。

サイトを見て思ったのは「毎日メニューが違うレストランみたい!!」

季節によって、仕入れた食材によって、メニューの内容が変わるのだ。
きょうは「えび芋」を使った料理を食べた。えび芋???と思ったら、京都の食材だった。ホクホク&もっちりで、美味しかった。
サイトに埋め込まれたYoutubeで、おすすめの食材やメニューの紹介もしているので参考になる。動画の本数が多すぎないのありがたい。

「メニューありき」ではなく「食材ありき」であれば、フードロスも減るのではないか。野菜を捨てなくてもいい農家、地元の魚を出荷できる漁師、いろいろな地域の旬の食材を食べたい分だけ食べられる消費者。

このサイトをきっかけに、久しぶりに食のあり方について考えたひとときだった。





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