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箱の話

今日部下に話した事をシェアします。

私はマネージャーになって、どんな事が大切なのかな、と日々考えているのですが、マネージャーや管理職の仕事は、現場のスタッフの業務が働きやすい環境を整えることだと考えています。

それがツールなのか、ルールなのかは様々だと思いますが、どんなスタッフでも働きやすい環境になるようにするべきだと思います。


今日部下のOさんに
「Aさんにもっと注意してください。意識が低すぎます。」
と要望がありました。

お話を聞いてみると。
その日の業務の共有事項は日報でするようにしているのですが、
Aさんは日報に書いてある事を質問してくるようです。

私は、
「日報の共有が出来てないみたいですね。もうちょっとわかりやすい共有方法を考えましょうか。」

と提案しました。
しかしOさんは納得していない様子でした。自分や他のスタッフはきちんと確認して業務しているのに、いちいち聞いてくるなんて意識が低いと考えているようでした。

そこで私は冒頭のマネージャーの仕事について話してのですが、本人は納得していないようでした。


彼女は、意欲的で向上心のあるスタッフなので、今後のために話しておこうと思い「箱の話」をしました。

スタッフ一人一人には箱があって、その大きさや形、材質で個性があると話しました。

例えば、箱の高さがあるとして、箱の中いっぱいになるまで頑張って働くことは可能です。しかし箱の高さは個人差があるので、他の人と同じ高さにまで箱を高くすることはなかなか難しいのです。
なので、OさんもAさんも頑張っているけど、Aさんから見たらOさんは頑張っていないように見えてしまう事があります。でもOさんは別に怠けているわけではないのです。

さらに箱の横幅の話もしました。横幅は受け入れる幅だとします。横幅が狭いとそれだけ受け入れる幅が狭くなるので自分と相入れない人を理解する事が難しいと言う事。なので、自分ができるのに相手ができない事にイライラしてしまうのは横幅が狭くて受け入れる幅が少ないからなのです。
ただしこの横幅は、材質が柔らかい人だと縦幅より簡単に広げる事ができます。しかし硬いとなかなか広げる事ができません。
これは教えてもらったら納得できる人とできない人の違いだと仮定しました。

最後に箱の枠の厚さについてです。
箱の枠が薄い人は見たまんまの箱の大きさになります。なのでわかりやすいです。しかし厄介なのは箱の厚みがある人です。外側から見たら大きな箱でも実際の中の空洞部分が狭いとギャップがあり誤解されやすくなります。

なので、マネージャーはどんな箱の大きさの人でも働きやすい環境を整える事が大事なのだと言う事。もっと言えば、小さい箱の人でも働けるようにすると言う事です。

そして、一番大事なのはいろいろな箱があると言う事を理解する事です。それを理解した上で、ではどうするかを考えていきます。そして、環境を整えて行かなくてはいけません。なので、意見や要望があったらどんどん言ってほしいと話しました。


この話は、人に話してもらうと納得する事なのですが、受け入れられない人もいることもあります。ですが、教えてもらって初めて知ることもあると思いました。

現場では、大切な事を覚えるまで伝えると言う事をしない上司が多いように思います。大事な事は覚えるまで伝える、分からなかったら分かるまで質問する。これをしていかないと現場は回らないと実感しました。

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