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モロッコ旅④ 〜メクネスの街〜

【前回の記事】

https://note.com/yumiko_n/n/ne48537a05238


朝の9時に出発した道中、カサブランカからラバトへは街の風景を見ながら、ラバトからは東に進路を変えると自然豊かな風景が広がり始めた。13時頃、メクネスのメディナに到着した。

メクネスでランチ

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メディナとは7世紀頃にアラブ人が来て以来、築いた旧市街の事である。多くの場合が街を取り囲む様に日干しレンガや土壁で城砦が造られ、中は迷路の様に細い道が入り組んだ作りになっている。メクネス、ラバト、マラケシュ、フェズ …多くのメディナが世界遺産登録されている。

旅行情報誌を読むに、メクネスのメディナも見どころはある様だが私たちのプランではそれ程時間が当てられてなかったのでご案内出来ず残念である。だがランチはとても美味しかったのでご紹介したい。

そうそう、モロッコ旅での大きな驚きの1つは建物の外観からは想像できない様な内観の美しさだ。建物の外壁はレンガや土壁なので黄土色の壁で、メディナ内はみっちりと家が建っているので通路は狭く薄暗い雰囲気だ。

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写真はフェズ のメディナなのだが雰囲気を伝えたい、この様なとても地味な外観なのである。しかし建物の中に入ってみると…

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極色彩のインテリア、カットタイルのモザイク細工、金色銀色のシーライト、ド派手なカーペット…床も壁も天井も彩られていた。私はインテリアコーディネートが好きで部屋作りを楽しむ方だが、新しい感覚を手に入れた事は間違い。(リヤドも同様の美しさがある。ご紹介するのが楽しみだ)

お料理

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頂いたお料理はミックスサラダとイカのタジン、デザートにプリン。

写真をご覧頂きたい。レモンスライスの様に見えるもの、これはいわゆるイカ飯のスライスで、青菜が混ざった味ご飯が詰められていた。ジャガイモ、人参、キャベツ、塩レモン…お野菜いっぱいのタジンで、大変美味しかった。

私は1年以上前から小麦粉を食べない生活をしている。うどん、そうめん、蕎麦(十割以外)パスタ、パン、ピザ…これらは食べないので、主食は基本的にお米かジャガイモだ。アフリカを旅行先で選ぶ理由はお米料理が美味しい事もあるのだが、モロッコは特に美味しかった!

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メクネス観光を少々

大満足の食事が済み、約30分の短い時間ではあったがメクネス観光させてもらえた。ハッサンはますばモロッコで1番美しいと言われるマンスール門を見せてくれた。

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昼下がりだと正面は陰になってしまうが、夕方になり日が西に傾くと門が黄金色に照らされるそうだ。この向いにスーク(市場のこと)があり、ザクロジュース屋、食器屋、レストラン…とても活気に溢れていた。

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絶品ザクロジュースだ!オーダーすると目の前で絞ってくれるのだが、一杯で3、4個も完熟ルビー色のザクロを使用する。甘酸っぱい味に大ハマりした。場所によっては少しオレンジを入れてくれるが、甘いのが好きな方はこっちの方が美味しく感じるだろう。また、その場で飲むガラスのコップと持ち帰り用のプラカップを選べるが、ガラスのコップはたぶん使い回しだろう。私は食中毒も怖いし頼む勇気が無かったのでプラカップで貰った。

この旅中で4回程ザクロジュースを飲んだが、言われる値段はまちまちだ。How much?と聞くのはよろしく無いと思う。値段を知らない旅人だと思われ、ふっかけられる可能性がある。相場は15or20ディルハムで、日本円で160円〜220円程度。最初から15ディルハム?と聞いた方が良いと思う。(その場で飲むガラスのコップは安くて10ディルハムだったような…曖昧な記憶です)

ぼったくりと戦う

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スークは活気があってすごく楽しいのだが、ぼったくり多発地帯であるし、スリにも気をつけなければならない。無理やり蛇を持たされたり、カメラを向けただけでチップを要求されたりする。とにかく何するにせよ値段交渉は先にするが基本なのだが…振り向いたら旦那が首に蛇を巻いていた笑

これやられるな…と直感的に分かったがまぁそらも良いだろうと写真を撮った。パシャリ。

ものの10秒位だろう、写真をとって夫は蛇を返した。私はすかさず10ディルハム(110円)を渡したが、50!50!とこのおじさんに言われてしまった。去年のエジプトである程度慣れているので、No! 10!enough!ショコラン!(ありがとう)と言って、サラッとその場を離れた。

こういった大道芸さんとのチップや投げ銭のトラブルはとても多い。一方的にぼったくりと決めつけては申し訳無いのだが、凄い要求のされ方をする事がある。最初から「私からぼったくってみろ!」的なオーラを出しておかないと甘く見られあっという間にお金が無くなってしまう。日本人は値切ったりする事に抵抗がある方が多いと思うし、私も日常的には値段交渉を強くはしないがアフリカは別である。相手が必死で戦いを挑んでくるのだから、こっちも本気で立ち向かわなければならないのだ!笑

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メクネス観光は30分と短かった為、出来た事はザクロジュース飲んで、タジン鍋と食器を見て、蛇を首に巻き、ヒジャブを買ったくらいだった。ヒジャブとはイスラム教の女性が髪を隠すために頭に巻くスカーフの事で、私は早めに手に入れたかった。私は、現地のtraditional カシミヤの物を手に入れる事が出来たが、上記のぼったくりと同じ様に偽物を買わされてしまう事が多々あるので、信頼できるお店で買う様にして頂きたい。柄が綺麗で肌触りの良いヒジャブである。

少し厚手でスカーフとして使ったり膝掛けにしたり…寒暖の差が激しいモロッコでは大変重宝した。数日後、ふと触ったタグには 「SILK  MADE IN CHINA」と書いてあった。

…完敗である。


余談・ヴォルビリスの古代遺跡

私たちは行けなかったが、メクネスの近くに世界遺産である古代ローマのヴォルビリス遺跡があるそうだ。ここは古代ローマ帝国の西限で、歴史上とても重要な土地であったとのこと。




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