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八坂神社

坂を下りて右に曲がるとすぐ八坂神社の正門があります。今日は雨が降っていたせいもあるかもしれないのですが、10時頃だというのに誰も境内にいなくてがらんとしていました。用があり久しぶりに外出で八坂神社を通りましたが、こんなに人がいないのだなあと実感しました。八坂神社の正門は、よくテレビに映ることもあるので西門だと思っている方が多いのですが、石の鳥居の南門の方が正門。神社の正門からは本殿が見えるのだと昔教えてくださった神主さんがおられました。では西門はというと昔八坂神社が祇園感神院というお寺だった時の門です。その名前の名残から今でも”祇園さん”と言って親しまれているそうです。歴史の流れを感じる神社です。

疫病退散の信仰が厚い八坂神社で疫病退散の願いを込めて、いつもは置いていない茅の輪が今ずっと置いてあります。

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手水のところも感染防止のため水が止まっていました。

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昔から八坂神社の本殿の下には、龍穴(りゅうけつ)と呼ばれる底知れぬ深い井戸があると言われています。この井戸には龍が棲んでいると言われ、鎌倉時代に書かれた「釈日本紀(しゃくにほんぎ)」には竜宮に通じているとあります。また、一説には八坂神社から西に位置する神泉苑(しんせんえん)や東寺(とうじ)にも繋がっているとも言われています。東は龍が守っていると言われていますが、何か神秘的な力に頼りたくなります。

子供のころから遊び場にもなっていた特別な場所。誰かがいつも何かお祈りに来ていた場所に人が来ない風景は、特異な感じがします。

今年は祇園祭は限られた行事だけになると思うのですが、疫病退散の信仰から広く崇拝されている神様に、収束を強く祈り続けたいと思います。4/20


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