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「人間の今を形成する要素と未来の創り方」

いつも外出の用事の帰りは自宅まで1-2時間歩いて帰るようにしてるのだが、いつもwalkingすると、普段、室内でじっとしている時には考えない事や方向に思考がふと向く事が多くて、自宅に着いた時にwalkingしている時に考えてた思考や考えを纏めたくなるのだ。という訳で、自分の考えた事を、いつか同じトピックに関心を持つ人と話したり、共有したい時のために、書く事にしてます。同じ関心の人と議論する時にルックバックしたい感じです。今日考えを巡らせてたのは、「人間の状況を形成する要素」と「未来を創る要素」について。多分、必ずこうした事はどこかの偉い先生や研究者が既に深く掘り下げていて沢山の研究があると思うが、「人間の状況を形成する要素」は下記があるのであろう。

1. 遺伝的な要素
  身体面・健康面
  性格・心理的な傾向
  行動様式の特徴
  才能や技能面
  好み・志向など

***最近は、ゲノム情報の解析が全部できるし、そういうサービスは多い。でもエピジェネティクス、どの要素がどう発現するかは個人差、環境にも大きく寄る。

=>この遺伝的な傾向を客観視出来る事には、一定のメリットや利点がある。つまり、元々の「傾向」や特性が分かっていたら、自分が目指す方向の戦略や方策も立てやすいから。

2.  環境の要素
  生まれた環境
  家族構成、家庭環境
  国や文化・コンテクスト
  教育環境
  人間関係
  保護者・支援環境
  仕事・職場環境
  友人・周囲のコミュニティー
  物理的環境
  心理的な環境

*** 環境の要素は、2種類に分類する事が出来て、
1) 先天的で自分で変える事が出来ない環境
2) 後天的に自分で変えられる環境
がある。

=> 1の遺伝的要素と2-1)の先天的な環境は変えられないが、2-2)後天的な環境は自分で変えて行く事が出来る。後天的に変えられる環境を自分で積極的に変えて行く事はできる。

でも意外と、この先天的な要素に振り舞わされている人は世の中多いのではないだろうか。どの要因が実は後天的にかなり変えられるのかが明確になって客観視、意識出来るだけでも、要因の相関が分かるだけでも多くの人が救われるのでは。

3. モチベーション・意欲・気持ちの方向性、情熱など、自分によって形成される感情、意志の方向性

***3が高まるのは、好きな事、ワクワクする事、楽しい事をやっている時。他にも競争や恐怖、ストレスでも意欲が高まる場合もあるかもしれないが、ポジティブな方向づけの方がウェルビーイングが高い。

=>これは100%, 自分がコントロールする、出来るもので、ポジティブに意思や意欲を持った方向に自分のエネルギーを向ける事が出来る。

=>コーチングやトレーニング、encouragement、支援教育、動機付けなどでもポジティブな方向に促せる。

*** この3はAIにはなく、人間にだけあるもので、
人間だけは自己の意思と情熱でやっている事を加速させたり、感情でエネルギーを高めたり出来る。

=>よって、環境も変えられるし、3の自分のモチベーションや意欲、意思、情熱も自分がマネージ出来る。

=>何となくの感覚ですが、モチベーションアップののりしろはどの世界でもまだ沢山あるように思う。モチベーションが著しく低い人材の改善を行うだけで、全然結果が変わるのでは。

4. 生活の習慣・継続による蓄積・ラーニングや学習、熟練、習得

このカテゴリーで意味するのは、人間は習慣化して何度もトレーニングすると学習上達する事が出来て、その継続して熟練した事は容易になるという事。また慣れるということ。

この「慣れ」はポジティブなケースでは、大変な事、難しい事も、習慣化して慣れてしまえば楽になるし、簡単に出来るようになったり、楽しくなる事がある。ネガティヴなケースでは、慣れて飽きたらなくなる、刺激が足りない、だんだんつまらなくなる事もあるし、同じ事ばかりだと価値が低減する事もある。

=> 4で人間の有り様や成果、状況は変えられるのだが、程よい熟練のリピートとやる内容の適切なアップグレードがあった方が人間が成長してモチベーションが継続するのでは。この辺をコントロール、マネージは出来そう。

=>生活習慣は「見える化」すれば、よりコントロール、対応、改善しやすくはなる。

5. ランダムな偶然の要素、運、多様性など

人生にはランダムな偶然の要素も多いし、これは予測がつかない部分。でも自分からランダム、多様性を増やす事は出来るのでは。

リスクアバースな人は、予測出来る結果を望むから、今取る行動を、なるべく今知っている成功発展パターン、法則に寄せて行こうとする。日頃からそれに向けて努力している。

冒険好きな人は、ランダムな変化にも対応するし、変わっていってもオッケー。むしろそれを楽しむタイプの人もいる。

=>5が予測しない形で起きた時に、求めていた事、予測していた成功パターンや結果と違う事が起きた時に弱い人、強い人がいると思う。

=> 自分なりの固定観念で「勝ちパターン」やこれがハッピー、満足の形、というのを頭の中で社会の概念で決めすぎている人は5に弱いのでは。

私の勝手な仮説ですが、日本の自殺率や鬱引きこもり、いじめ、いずれも周囲の固定観念に縛られている場合に起きやすく、5に対応できない人がネガティヴな反応になりやすいのでは。

これの解決法は、幼少から多様な経験や考え方、実感を持つ事ではないかと思う。いろいろなコミュニティーや文化がある事を肌で感じると、5の変化、ランダムな時の対応が出来る。

世の中は予測出来ることが実際には少ないし、あらかじめ考えておけることばかりではない。分かりやすい方向性や結果が好まれるが、実際には分からない事やランダムな事だらけ。

ランダムな出来事から何を生み出せるか、ポジティブでいられるか、楽しめるか、価値を生み出せるか、こういう人間である事が真の勝ちパターンではないか?どんな状況でも、見た事ない状況でもどんな人とでもフレキシブルに対応出来るクリエイティビティーと柔軟性、何からでも何かを創り出せる能力が真のウェルビーイングを創りやすいし、本当の競争力では?そしてこれが一部の優秀な人だけが出来ると定義付けるのではなくて、誰でもとっかかりを創って仕組みを解明して開発出来るようにする事が一番意義が高いのではと思う。

ランダムな変化に弱くなりやすい理由には、ひとつの方向性に執着が強いこと、他の代替案や可能性がない、と思い込む事があるのではないかと思う。どのような時にも幾らでもいろいろなパターンの可能性がある、と思っている人と思わない人ではリアクションが変わってくる。あとは物事の解決法、対処法の引き出しを如何に沢山持っているかによると思う。対処法の少ない人や何か起きた時の
周囲の支援が少ない、足りていない人は予想外の変化や思惑通りに行かない事への解決法が少ない。でも、自分の中にツールや工夫や気分転換や発想転換のツールボックスがいっぱいあれば、対応の方法は豊かにある。

あとは世間のメディアや周囲の意見や社会通念だけに振り回されない事だと思う。自分なりのものさしや価値観、経験値を持たない人が人の尺度で左右されやすい。

上記の事から、変化の多い世の中に対応するには、クリエイティビティーの開発やフレキシブル思考、多様な体験(擬似体験もオッケー)が大事ではないかと思う。

こうした問題意識が私の現在の研究テーマに繋がっています。

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