そもそも「ペットフード」って?
「ペットフードとくればペットのご飯でしょ?基準はあると思うけど、犬🐶、猫🐱、うさぎ🐰、ハムスター🐹、その他諸々のペットのご飯の総称だよね」
まあまあ臨床をやってきましたが、恥ずかしながら私のペットフードに対する認識はこんな感じでした。。。
ペットフードの相談を受けるという仕事に就くにあたり、一から勉強するということで栄養学の講義を受けていますが、そこでペットフードの定義をきちんと知りました。
ペットフードの定義🤓
「ペットフードとは、穀類、デンプン類、糟糠類、糖類、油脂類、種実類、豆類、魚介類、肉類、卵類、野菜類、乳類、果実類、きのこ類、藻類、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、その他の添加物等を原材料とし、混合機、蒸煮機、成型機、乾燥機、加熱殺菌機、冷凍機等を使用して製造したもの、又は天日干し等簡易な方法により製造したもので、イヌ・ネコの飲食に供するものをいう。」
(ペットフード公正取引協議会HPより)
これはペットフード公正取引協議会が定めている定義です。
「犬や猫が食べるご飯」ではなく「犬や猫用に加工されているもの」ということですね。
こうしてできたペットフードはその使用目的によって4つに分類されます。
目的別分類🍚🍰🥗
*総合栄養食
毎日の主要な食事。水と一緒に与えれば各成長段階の健康が維持できる。
*療法食
獣医師が治療に栄養学的サポートが必要と判断して処方するもの。
*間食
いわゆるおやつ。ジャーキーやガムなど。
*その他目的食
サプリメントや栄養補完食のこと。
動物業界で働く人、ペットの飼育経験がある人は一度は思ったことがあるはずです。
「ペットフードと水だけで栄養取れるなんてめっちゃ楽❗️」
人間の食事は一汁三菜とも言われ、私たちがはるか昔に家庭科の授業で習った炭水化物、脂肪、タンパク質の三大栄養素+ビタミン、ミネラルで五大栄養素といったものをバランスよく摂取することがよいとされます。
それに比べてペットフードは総合栄養食のみできちんと栄養が摂取できます。バリエーションも豊富です。
自炊している人、主婦業の人は特に「1品でOK」の素晴らしさがわかるでしょう。
水分含有別💧
ペットフードは水分含有量による分類もあります。私が学生の時は、この分類の方が馴染みがありました。
水分含有量によってフードの形状は変わります。
*ドライ
いわゆるカリカリ。製品水分10%程度以下。
*セミモイスト
半生。製品水分25〜35%、加熱発泡処理なし。
*ソフトドライ
半生。製品水分25〜35%、加熱発泡処理あり。
*ウェット
缶詰やパウチなど。製品水分75%程度。
歯応えや食べやすさ、匂いの立ち具合、保存方法などが異なりますが、コスパは断然ドライが良いです。
開封後は早く消費した方が良いのはどれも同じですが、開封後のもちがいいのもドライフードです。ちゃんと遮光して常温保存しておけば、ドライフードの水分含有量で微生物が増殖する可能性は限りなく低いと教わりました。
そういえばドライフードの袋ってみんなアルミですよね?あれは遮光を目的としていて、袋のまま口だけちゃんと閉じておけば保存できるようになっているのだそうです。
私が病院に勤めていたときに、タッパーなどに移して冷蔵庫に保管している飼い主さんが一定数いましたが、遮光はともかく冷蔵庫の出し入れによる温度変化で結露してカビが生えるので良くないというのも教わりました。
意外と知らなかったけど役立つことを色々学んでるので、どんどん仕事に活かします😊
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