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冨樫由美子
2023年4月1日 08:27
パスワード言の葉の裏を読むのが不得意な詩人はひとり雲を見てゐるパスワードがわからずにまだ開けない添付ファイルで届いた希望きまじめに綴りし文の小暗さを陽気なレターセットに包むこつくりと濃きミルクティー淹れてゐる今朝のわたしを甘やかすため正直は美徳だらうか雨ふれば傘をひらいて無言であるく来年の手帳を買ふとニョロニョロに笑はれるよとムーミンが言ふスナフキン的生き方に憧れてゐた