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冨樫由美子
2022年5月1日 18:43
「ブラウニー」たれゆゑに乱れそめにし みちのくのわれにしあれば誦んじゐたり卓上に熱い紅茶とブラウニー壁に版画の小鳥が歌ふ夢のうちにも雪の香りのする朝に目覚めよと呼ぶ声が聞こえて幸せにしたかつたのに約束はただ手のひらに受けた淡雪のこされた時間のことを思ひつつ西にひろがる夕映をみるゆびさきで哀悼の意を打ち込みて余寒の夜のますます寒くひとりたすひとりはふたり春の日のとても明る