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冨樫由美子
2020年9月30日 07:52
方舟に乗つた側かはわからねど生きのびてゐる今のところはあひたいは触れあひたいだねといつか言ひあつたのは真実だつた灯火をこころに絶やさないための油としてのほほゑみである目にみえぬこの洪水がひいたのち生きのびた者だけが見る虹ノアとノアの家族の孤独を思ひつつ仰ぐ夜空の星さへ遠しまよなかにまみづをのんでゐるのどがきよらかであるやうにいのつた(会員1 冨樫由美子) #短歌 #短歌人