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冨樫由美子
2020年2月1日 09:30
初雪のまぢかな街を歩むときとほき一人を慕ひてやまず診察を受けて帰るさシースルーエレベーターで書店へ昇るああるぐれいを淹れて文庫を開いたらひらかれてゆく言の葉と茶葉かじかんだ手もて早朝書きつけた夢の残像にはきみが居るこのごろは心にメモが増えてゆく猫好きだとか猫舌だとか夕方の祈りにのせる白き花は強き想ひの咲けるさまなり(会員1 冨樫由美子) #短歌 #短歌人