しあわせのねだん
すごく寒いという雪の予報を聞いて、本屋さんとスーパーマーケットにでかけた。その日は一日お家から一歩も外に出かけなくていいように、一冊の本とおでんの材料を買った。
雪が舞うその日は、ストーブの上でおでんをことこと煮込みながら読書を楽しんだ。
角田光代さんが書いたしあわせのねだんという本。２時間で読めた。おもしろい。
昼めし 977円
すべすべクリーム 4500円
ランチ 400円
というような目次のタイトル通り、買ったものの値段とともにそれにまつわるエピソードが書いてあり、共感が持てておもしろい。
鞄 59000円 では、大切に使っていたバッグがくたくたになってしまったので新しい鞄を購入。大きい鞄を買ったら、中身がたくさん入るようになってボンボン入れてしまうので常に鞄が重くなったそうだ。確かに大きい鞄にすると鞄に不必要な物さえ入れてしまう。
面白いのは、心理テスト。あなたは鞄をいくつ持っているか？新しい鞄が欲しくなるのはどんなタイミングか？と問う。
この心理テストでの鞄は、異性を意味しているらしい。
一つの鞄だけを大切に愛情を持って使っている筆者は、理想の女性だと書いている。私は6つの鞄を使い分けているが、浮気をしたことはない。
記憶 9800円×2 では、お母さんの誕生日に出かけた温泉旅行の話が書かれている。お母さんの誕生日に温泉旅行をプレゼントしたところ、温泉宿はホームページで見た宿の写真とは全く違って、悲しいくらいボロボロ。しかも松茸コースの夕食は、味も風味もないエリンギと見間違うほどの食事でがっかり。お母さんも文句を言う始末。せっかくプレゼントしたのに文句まで言われてしまい落ち込む筆者。忘れてしまいたい記憶なのに、お母さんが亡くなって思い出すのは何故かこの旅館のことなんだそうだ。
そんなものなのかもしれない。
そんな風に、一つ一つのエピソードが面白くてあっという間に読み終わった。
私も一週間のしあわせのねだんを思い出してみようと思う。
日曜日 温泉 600円
換気のため会場が寒くて、仕事終わりに温泉へ。
露天風呂で長女のママ友とばったり出会い、1時間半もお喋り。
これぞ裸の付き合い。
月曜日 中華料理 エビチリ定食 1150円
ポイントが貯まっていたので500円引きに。
水曜日 温泉 500円
夕方近所の温泉に出かけたら、部活帰りの中学生でいっぱい。
今の中学生は部活の後、温泉に入るんだってびっくり。
木曜日 温泉 550円
半年ぶりの温泉に出かけたら50円値上がりしていた。
温泉も値上げにびっくり。
サウナが気持ちいい。
金曜日 0円
今日は、図書館で本を借りたので出費なし。
土曜日 ふぐフェスタランチ+カフェ代 3600円
どうしてもフグが食べたくてふぐフェスタ期間中のランチを食べに出かけた。もう少し高級感が欲しかったけれど、とりあえずフグは食べた。
カボスジュースは要らないので熱いお茶が欲しい。
フグランチがちょっと満足できなくて、新しいカフェでくつろぐ。
また、1週間頑張ろうと思う。
わたしの1週間のしあわせのねだんは、温泉とランチだった。
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