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地獄ハイキング”鉄輪コース”に参加してみた。

別府八湯アンバサダーに申し込んで勉強したら、最後に実技編があるというので参加してみた。
別府八湯アンバサダーは、別府市民や別府の温泉関連施設で働く皆さんが、別府を訪れた方に、基礎的な温泉知識の説明ができるようなことを目標に作成されたのもの。今回はモニターとして参加することができた。

とてもいい天気でそれほど寒くないしハイキングにはぴったりの日曜日。

大分に住んでいながらも別府を散策することがあまりなくて、集合場所の大谷公園さえ知らなかった。

カーナビで別府市鉄輪を目指し、鉄輪温泉地区駐車場に車を停める。ここは、無料で利用できる駐車場。1台分空いていた。ラッキー。

大谷公園を目指す。ワンちゃんのお散歩をしている女性に大谷公園の場所を尋ねる。「それはどこかしら?」と、地元の方も知らない公園らしい。
グーグル先生に連れて行ってもらうことに。

大谷公園

ありました。大谷公園。浄土真宗本願寺派第22世法主だった大谷光瑞上人が没した土地に作られた公園。彼の偉業を記した石碑を発見。すでに何人か参加者が。

湯けむりがもくもく上がる公園には、無料で利用できる岩盤足湯がある。

足岩盤浴が無料

県外からの参加者も含めて18人の参加。ツアーは大谷公園の説明から
スタート。
大谷光瑞は大谷探検隊を組織してシルクロードの発掘調査を行ったロマンあふれる男前の人物だったらしい。

2番目に訪れたのは、鉄輪地獄蒸し工房。摂氏98度、100%地熱エネルギーの温泉噴気を利用した、別府鉄輪温泉では江戸時代から用いられていた伝統の調理法「地獄蒸し料理」を体験できる施設。
今日はマルシェも開催中。別府の竹から作られたメンマなども販売されている。観光客でいっぱい。
しかも、ここでは飲泉ができる。
受付で紙コップをもらい、飲泉に挑戦。


飲泉場

紙コップに入れたものの、熱いのでふうふうして飲んでみる。
昆布茶の味。この塩味が、素材をおいしくしてくれるんだろうな。
蒸し料理が食べたくなる。

鉄輪の町歩きでたくさん見かけるセパレーター

セパレーターと呼ばれる、お湯と蒸気を分ける機械について説明を受ける。
鉄輪で湯けむりがたくさん見えるわけが理解できた。

足湯と足蒸し

足湯と足蒸しができるスポット。今日は足蒸しは利用できなかった。
足湯は、たくさんの観光客が楽しんでいる。
もちろん源泉かけ流し。無料で利用できる。

足湯スポット


永福寺

鉄輪温泉を開湯した一遍上人ゆかりのお寺。本尊は阿弥陀如来立像。鉄輪の湯あみ祭りでは、一遍上人座像に湯かけする沐浴法要が行われ永福寺が所蔵する国指定の重要文化財の「遊行上人絵巻」写本も公開されるそうだ。

「一遍湯かけ上人」の像

自分の体で悪い部分や治したい部分があれば、上人像の同じ箇所に湯をかけて治癒を願うといいそうだ。肩と頭にお湯をかけた。肩こりが治って、頭がよくなりますように。

入湯料100円の温泉

点在する市営温泉も案内していただく。入湯量100円。ツアーのあと来てみたら入浴客でいっぱいだった。

鉄輪蒸し湯

どうしても気になってツアー終了後に入った蒸し湯。
観光客がその日だけで200人訪れたそうだ。
私が行った時にも外国人の団体が。すごい人気。
蒸し湯700円、ゆかた220円を支払うと番号札を渡されて、呼ばれたら更衣室へ。全部脱いでシャワーで下半身を洗い、浴衣を着て8畳ほどの石室に入る。清流沿いにしか群生しないといわれる薬草・石菖(せきしょう)が敷き詰められその上に浴衣を着て寝そべる。サウナや岩盤浴のような入浴スタイルになっている。石菖の香りが室内に満ちているので、リラックス効果もあ感じられる。施設内には内湯があるので、蒸し湯でかいた汗を洗い流すことができる。8分で声をかけられ、大丈夫なら2分延長できる。大量の汗が気持ちいい。整った。ゆかた姿を写真に撮ってもらうことが可能なんだそうだ。
ロッカーに携帯を入れる前に教えてほしかったな。残念。

道に温泉マーク

温泉マークを探しながら歩くのも楽しい。この下には温泉が流れているそうだ。

別府石の敷石

普段は見ることのない足元の敷石の説明も。
でこぼこしているのは別府石で作られた敷石。
茶色と赤っぽい色の2色の石は、鶴見岳の噴石で出来た石。別府の敷石や塀には多く使われているそうだ。


富士屋別館

明治32年に建てられた建物で、別府に唯一残る明治時代の旅館建築。
ギャラリーとして再生され、現在はコンサートや展覧会などのイベントが開催されている。


鉄輪断層

ブラタモリでタモリさんが訪れた断層。普段なら素通りしてしまいそうなスポット。

熱の湯の跡。

熱の湯と聞くとものすごく熱いお湯を想像してしまうけれど、比較的温度が低い温泉で洗濯にも使われていた温泉。洗濯場も残されている。


地熱観光ラボ

大分県産の野菜・魚介類をざるにのせ温泉蒸気を利用し調理する「地獄蒸し」を足湯を楽しみながら食べられるスポット。
温泉熱を利用したハウスでは、桃の香りがするイチゴを育てているそうでそのイチゴを使ったソフトクリームも楽しめるそうだ。


竹製温泉冷却装置

最後は、100度近くある温泉を冷却する装置を見学。
自然素材のヒノキと、別府の竹という腐りにくい素材を利用し、上から温泉を流すと枝をつたって上から下に流れ落ちる間にちょうどいい温度になるという地球にやさしい装置。
これで新鮮な源泉かけ流し温泉が楽しめているそうだ。すごい。

1時間半のコース終了。

温泉最高。リラックスしに温泉に行こう。




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