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「9歳の壁」ことばでことばを学ぶ力

あなたは9歳の壁を乗り越えていますか?


今日は、「9歳の壁」”ことばでことばを学ぶ力!”について書いていきたいと思います。



漫画『聲の形』から見る9歳の壁

先日『聲の形』という漫画を読みました。

読んでみると、”コミュニケーション”、”人間関係”の側面が強く、前半部のいじめの描写が特に辛い…。

どうしようもない大人たち、熱心だけど無理解の支援者。

小中学生の頃、狭い世界で必死に生きていたことを思い出させられました。


さて、小学校中高学年というと、集団の中での自分の立ち位置、どう見られているか、メタ認知が育つといわれる時期です。

まさに『聲の形』の主人公たちは「9歳の壁」の課題が描かれているように感じられました。


「9歳の壁」とは?

9歳の壁については文科省のHPでは以下の様に説明されています。

9歳以降の小学校高学年の時期には、幼児期を離れ、物事をある程度対象化して認識することができるようになる。対象との間に距離をおいた分析ができるようになり、知的な活動においてもより分化した追求が可能となる。自分のことも客観的にとらえられるようになるが、一方、発達の個人差も顕著 になる(いわゆる「9歳の壁」 ) 。

小学校3,4年生では教科学習も抽象的になって難しくなってきます。

直感的にとらえにくいものが増えるんですね。

一度距離をとって、よく考えるとわかる。という内容が多くなってきます。

身体も大きく成長し、自己肯定感を持ちはじめる時期 であるが、反面、発達の個人差も大きく見られることから、自己に対する肯定的な意識 を持てず、劣等感を持ちやすくなる時期でもある。
また、集団の規則を理解して、集団活動に 主体的に関与したり、遊びなどでは自分たちで決まりを作り、ルールを守るようになる 一方、ギャングエイジとも言われるこの時期は、閉鎖的な子どもの仲間集団 が発生し、付和雷同的な行動が見られる。

現在の我が国における小学校高学年の時期 における子育ての課題としては、インターネット等を通じた擬似的・間接的な体験が増 加する反面、人やもの、自然に直接触れるという体験活動の機会の減少があげられる。
これらを踏まえて、小学校高学年の時期に おける子どもの発達において、重視すべき課題としては、以下があげられる。

抽象的な思考への適応や他者の視点に対する理解
自己肯定感の育成
自他の尊重の意識や他者への思いやりなどの涵養
集団における役割の自覚や主体的な責任意識の育成
体験活動の実施など実社会 への興味・関心を持つきっかけづくり
(文部科学省HPより)

小学校3,4年生を過ぎると、勉強だけでなく、人間関係も変化していくんですね。

勉強面だけでなく、コミュニケーションの取り方も、個人差が生まれてくるので周囲の適切なフォローが求められます。

漫画『聲の形』では、登場人物の多くが、まさに想像力が弱く、他者への思いやりが欠けています。

その結果、いじめのサイクルにはまっていく様子が描かれていました。

もう少し、それぞれの子供たちが歩み寄って対話をしたり、相手の立場を想像したりできれば、こんなことにはならなかったのでは・・・。と思って読みました。


読書をしよう!

9歳の壁を越えるには「ことばでことばを学ぶことができる」力が必要になってきます。

深く思考できるということは、学習面でもコミュニケーション面でも重要。

そこで大事なのはやはり読書。

学校の図書館で探して借りるのもよし。地域の図書館に行ってみるのもよし。

もし親子で出かけることが出来れば、本屋さんに行って、本人が夢中になれそうな書籍を探してみましょう!

自分で決めることは、とても大事です。

以前「読書は嫌い」と言っていた小学生ですが、歴史に興味を持つようになってむさぼるように読んでいた子がいたシリーズ↓

漢字を学びながら漫画を楽しめる辞典も、好きな子がおおいですね。


どんな本であれ、それをきっかけに対話をしていくことで、ことばの広がり、思考力がついていきます。

子ども達が、大事な小学校時代を楽しく過ごせますように。


ちなみに、私は子どもの頃ハリーポッターシリーズに夢中でハリーと結婚したいと思っていました(笑)

それでは、今日はここまで!

最後までお読みいただきありがとうございます♪

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