UIデザインについての記事感想 〜Advent Calendar 2021〜

今回は、Advent Calendar 2021より、
UIやUXのデザインについての記事を読んで
わかったことや感想を書いていきます。

1. 「排除を考えることから始めるインクルーシブデザイン」


GoodPatcthさんのBlogから、
排除を考えることから始めるインクルーシブデザイン」という記事を読みました。

インクルーシブデザインとは、
・人々の背景や能力における多様性を理解し、解決するデザイン
・さまざまな視点を持つ人々を包摂し、彼らから学ぶ
ということです。

多くのインクルーシブデザインの定義には共通している2つのポイントがあります。
1つ目はこれまで排除されてきたユーザーの視点や課題をもとにデザインへ取り組むことを特に重視している点です。そして2つ目はデザイナーだけで課題を解決するのではなく、排除されてきたユーザーから学んだ上で、彼らと共にデザインをする点です。
引用:https://goodpatch.com/blog/inclusive-design

彼らと「共に」ということは、
安易にターゲットや年齢だけに区切らず、デザイン対象に寄り添うことだと思いました。

実際例に挙がっているもので、以下の例がありました。

ツイートのDominique Apollonさんは、
今までは当たり前にトーンの明るい絆創膏ばかり使っていたけれど
自分の肌の色に合った絆創膏をつけることで、
常識を疑うことができたとのこと。

基本的にデザインはターゲットを区切ってそのペルソナに向けて
行う、という流れだと思いますが
「男性だからこうだろう」や
「○○歳だからこう思っているだろう」
など といったバイアスに惑わされず、視野を広げて考えることで、
万人のニーズに対応できるデザインが生まれるのかなと思いました。

その他のインクルーシブデザイン事例

ほかにはどんな事例があるのかなと思って調べてみました。

・スマートフォンの機能
音声読み上げ、画面拡大、着信をフラッシュで通知など。

(先日ちょうど見ていたドラマで、感染症で指が腫れてキーボードやスマホが打てないから音声入力で.... というシーンがあって、
そういう時に使えるんだなと思ったばかりでした)

マイノリティの人のためにある機能でもありながら、
そうでない人にも便利に使える機能だと思いました。

2. 「往復しながらデザインする」

続いてもGoodPatcthさんのBlogからで、「往復しながらデザインする」という記事です。

目に見えるものづくりをするのがデザイナーの価値だと疑うことなく確信していたこともありましたが、Goodpatchでその確信は良い意味で揺らぎ崩れました。
引用:https://note.com/hideki_sakamoto/n/n69eec61c97c2


この記事では、以下それぞれの「往復」が必要だと書かれていました。
・抽象と具体
 (プロジェクトにおいて、抽象的なアウトプットから具体的なアウトプットまで多岐にわたる)
定性と定量
(アンケートやユーザーインタビューをして振り返りや分析もおこない、理解を深めアウトプットにつなげる)
インプットとアウトプットにも似ているような。
情緒と合理
(情緒的価値があるデザインと、数値の結果のバランス)
成果を追求しすぎても、情緒のあるデザインや心をゆさぶるようなデザインは作れなさそうだし、
周囲との関係が悪くなったりしてしまいそう。
また、ビジュアルに力を入れすぎてこだわりを持ちすぎていても
デザインではなくアートになってしまって、
それはそれでNGなんですよね。
理論と実践
(デザインの理論と実践を繰り返すこと)
特にデザイナーとして始めのうちは手に動かすデザインと、サービスの抽象的なデザイン・認識合わせとを往復しながら、どちらが欠けても効果のあるデザインは難しいんじゃないかと。
事業と組織
(自分がやっているデザインと組織全体を考えること)

最大のきっかけは代表の土屋から「プロダクトの質を追求するには、それを創る組織の充実が不可欠」と教えてもらったことでした。デザイナーとしてどんな価値提供をしたいか、ということだと思います。
引用:https://note.com/hideki_sakamoto/n/n69eec61c97c2

こちらは私の例なのですが、
以前会社でWeb担当者だったときに
Web部署とそれ以外の部署とへだたりがあるなというのを感じていました。
経験が浅かったのもあって、自分たちは自分たちの仕事を一生懸命しよう、と思って、会社全体のことは二の次になってしまっていました。

しかし広く物事を考えられるようになることで、調整が円滑にいくようになったり経営者目線で物事が考えられるようになりました。

経験が浅いとどうしても目の前のことにいっぱいになってしまうけど、できるだけ広く物事を見られるようになりたいなと思えた経験でした。

ビジネスや職業における「マーケティング」という言葉も広義だけど、それくらい「デザイン」という言葉も広義になってるんだなと思いました。


3. 「インフラとデザイン」

フェンリルさんのBlogからは、「インフラとデザイン」という記事を読みました。
インフラエンジニアの方の記事ですが、インフラとデザインは
業務としては違うけれど、「設計」という面で、UIやUXとも近しいところがあるなと思いました。

見落としがちなのが、所謂ベストプラクティスのような、世間で良いとされている設計であっても、必ずしも良い設計にならない所です。組織によって、何が良い設計なのかが変わるので、これから作るシステムや組織の形などを含めて考えるようにしています。
引用:https://engineers.fenrir-inc.com/entry/2021/12/14/100404

型にはまったデザインが必ずしも良いとは限らない。
ヒアリングをしてすり合わせをしつつ、よく考えてデザインすることで
サービス一つ一つに合ったデザインになるのかなと思いました。

たとえば、Webサイトの情報設計について。
ディレクターやデザイナーが
「〜〜はナビゲーションにはいらないだろう」と思っても、
クライアント側からすると必要だと言われて、
意見が食い違うことがあるとします。

そのような場合は、「組織で何を大事にしているか」とか「ユーザーにどう動いてほしいのか」とかは深くクライアントと
突き詰めていくことで、両者の納得のいくデザインになるのかなと思いました。


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