不登校とPTA
PTA役員選出の季節です。
役員お願いの電話がかかってくるんじゃないかと恐怖を感じる季節ですね。
わたしはPTA役員の経験があります。そして、リーダーを請け負ったことも。
当時、子どもは不登校ではありませんでした。
でも、チームに不登校のお子さんをお持ちの方がいました。
ちなみに、中学校のPTAでの話。
その方、仕事の事情もあってLINEの呼びかけにもほとんど反応がなく、普段仕事が忙しいから休みの日(不定期休みだったそう)は子どもと過ごしたいとのことで、役員会は行けないとのことでした。
当時、不登校だということを知らなかったので、わたしは「2時間で終わるお仕事があるので、そちらはどうですか?」ということで打診しました。
1日だけなら融通できそうとのことだったので、ではそれで、と担当が決定。
時間を融通していただけたので、個別の打ち合わせ。
少しお話する機会があって、そのときに初めてその方の子が不登校だと知ったんです。もう少し複雑なご家庭の事情があるのですが、PTA役員をやれるような環境ではありませんでした。
そのとき、その方から言われたこと。
それは、
気づいたら役員になっていた。
はい、あるあるですね。
保護者会に来ていなかったりすると、ありがちなこと。
とはいえ、わたしがリーダーを請け負ったときはコロナで長期間休校していたときなので、多くの方への連絡が不十分でした。そのなかで不登校の家庭ならなおさら行き届かなくても仕方ないかもしれません。
自分自身が不登校児童の親になってわかりましたが、学校からPTAに関する連絡はありません。ありませんというか、プリントはまとめて受け取りにいくので「時すでに遅し」ということがありがち。
わたしも、旗当番の日程をあとから知って青ざめました。
PTA会費も期日をとうに過ぎてましたし(笑)
不登校とPTA活動は相性が悪いです。
さて、「不登校の親が役員をやること」について、また、「勝手に任命されたこと」について、「PTA役員に勝手に任命されてかわいそう!」と、わたしは思いませんし、「PTA最低だな!」と思うこともありません。
なぜなら、慣習であったにしろ会則であったにしろ、「欠席の場合は役員決定を一任する」というものがあったからです。PTAに属しているなら規則や慣習に従うのはある意味「普通」のことなので、他の方もこれまで通りにしただけなのだと思います。
だから、かわいそうというよりも、そこまで参加できないのに、なぜPTAをやっていたのだろうなぁという疑問が先にきました。
もしかすると、PTAは加入そのものが任意だとご存知なかったのかもしれませんね。
補足すると、ここのPTAは「加入意思の有無」の欄が毎年設けられていて、やれる人がやりましょうというスタンスではあるんです。だから「気づいたら役員になっていた。」というのも少し疑問なんですよね。でも、プリント等での行き違いがあって、そういうことになったのかもなぁと思ったりします。真相はわかりません。
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この話をしたのは、PTA活動に満足に参加できそうにないなら、最初から対策をとっておこう!ということが言いたかったからです。
対策を取らずに勝手に選ばれた!と憤るのは違うのかなぁと思うのです。
できないなら、「できません!」と伝えることも必要ですよね。
不登校の親が取れる対策は2つ。
PTAを辞める(退会する)
役員を辞退する旨を伝える
わたし自身、中学校はリーダー経験があるためもう役員をやる必要はなし(下の子の分も免除)。だからPTAを退会する理由はありません。
小学校は1度一般役員をやっていますが、もう1回やる必要があります。しかし、次女はあと3年間通うことになるので、あと1回はギリギリ先延ばしするつもり。
年初に役員希望の紙がくるので、それに「今年度は希望しない」に◯を書いて出せばOKです。(旗当番はなんとかなるでしょう笑)
うちの子が学校に行ってないことは、人数少ないので同じ学年の子はほぼ全員知ってると思います。
ということで、子どもが学校に行ってないから今年も役員を辞退します。
とはいえ、この対策を年初にできるかどうか疑問(タイムラグ発生のため)なので、修了式の日に一筆書いて担任経由で教頭先生にお渡ししようと思っています。
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ちなみに後日談なんですが、ここで紹介した方、次年度も役員に選ばれてしまいそうになっていました。
選考役員の方からリーダーのわたしに、「◯◯さん、今年も役員やってもらえそうかしら?仕事っぷりはどうだった?(意訳)」みたいな話がきたんですよね。ご兄弟がいらっしゃったのでその分かと思います。
素知らぬ顔で流すこともできたのですが、リーダー側もスケジュール調整が大変だったので、ご自身がお話してくれた環境は伏せつつ、「お仕事が本当にお忙しそうで全体のスケジュール管理と担当の割り振りがスムーズにいかず大変でした。ご本人にとってもご負担かと思うので、役員への選出は推薦しません。」と伝えておきました。
優しいな、わたし。
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