私の過去① 売れない私の人生底時代
自己紹介に続き、私の過去の話について少しお話しさせていただきます!
新卒で入った会社は、創業社長が一代で大きくしたレディースアパレル。
「売り上げはお客様からの支持」という理念のもと、ブランドのファン・スタッフのファンを創り、能動的に売っていこうというビジネスのスタイルでした。
お客様から支持される人が一番エライ、つまり高い売り上げを上げる店長やお店のチーフがヒエラルキーのトップにいるということ。言い方を換えれば、売上を立てられないスタッフは、お客様の支持を得られていない=仕事をしていないも同然、という考え方でした。
ボーナスや役職も売り上げによって決まる仕組み。
そうなると起こるのは熾烈なお客様の取り合い、売上の奪い合い・・・
ただでさえ売れない私でしたが、やっと売れた!と思ったお客様の接客後、先輩から「あの方、私が以前商品をお勧めしていたの。だから売り上げはもらうね」という一言で私の個人売上はゼロ(汗)
売れない…売ったら売ったで売り上げを取られる…でも接客しないと怒られる…ボーナスももらえない…
そんな前にも後ろにも進めない状況で、すっかり接客が怖くなってしまった私は、売上がどんどん落ちていきました。
ある日の閉店後、店の売上を営業マネジャーにメール報告したところ即座に電話が。
マネ「今日、あなたはいくら売れたの?」
私「0です…」
マネ「今月の予算は?」
私「達成は厳しいです」
マネ「じゃあ、明日はいくら売るの?」
私「・・・すみません、明日は公休日で」
マネ「えええええええーーーーーーー!!??
売れてないのに休むのーーーーーー???」
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私「すみません、午後からお店に来て売ります」
ということで休日出勤がライトに決定。
もちろん手当なんてものは出ません(そんな仕組みもありません)
ちなみに、休憩時間はストックでお客様にDMを書く時間。
休憩中でも、忙しくなったらストックから出て接客する。
棚卸や備品発注、ごみ捨ては売れないスタッフの仕事。
風邪をひいたら「今すぐ病院に行って、夕方18時までにはお店に戻ってきて」(夕方の売上を取るため)との業務指示
月の残業時間はゆうに100時間をこえる状況(残業代は月30時間まで)
売れて楽しそうに仕事をしている先輩たちを見ながら
「この仕事は、私には向いていない」
そう思った私は、入社から半年で退職を申し出ます。
ただ、どの店舗も激しい人不足。
店長と営業マネジャーから「半年で辞めても、どこも雇ってもらえないよ」「せめて3年は勤めないと、再就職厳しいよ」との引き止めを鵜呑みにした私は、そこで退職を思いとどまることにしました。
「3年勤めたらすぐに辞めてやる」
そんな決意を胸に仕事をしていたある日、店舗の売上が1円も立たないという危機的状態が発生。
『このままでは、ビルにも営業マネジャーにも報告できない。レジを締められない・・・』
そんな重たい空気の中、ふいに私の口から
「いつも売れない私がいけないので、何か商品を買ってもいいでしょうか」
という言葉が出ました。
店長からは「やっと仕事に本気になってくれたんだね。その気持ちが嬉しい」という賞賛の言葉が。そこで、2万以上するスカートを初めて自分のクレジットカードで購入しました。
この体験は、私をますます精神的に追い詰めます。
売らないと怒られる。
売っても売り上げを取られる。
売れないと、自腹を切らないといけない。
こんな切迫した気持ちでお店に立っているスタッフから、物を買いたいお客様はいません(苦笑)
売れない → 追いつめられる → さらに売れない
この最悪のループに入った私は、さらに売り上げが落ち、そのストレスから休憩時間に菓子パンを5個も6個も平らげる生活に。
結果、激太り。上司からは「太りすぎ。うちのブランドの服もう着ないで」と、着用禁止令が出るところまで堕ちていきます(´;ω;`)
売上を追う仕事は二度としたくない。
私にはセールスや接客は向いていないから、次は必ずオフィスワークの仕事につく!
そう決意し、なんとか3年間、あの厳しい仕事に耐えて約束通り退職をさせてもらいました。
「さあ!転職活動を始めよう!」
そう思った私を、リーマンショックの大不況という事態が待ち受けているとも知らずに😨
次に続きます。