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新しい人生の中で思うこと

全く全然、一年前から更新してなかった。
この1年は自分にとっても結婚式という一大イベントがあってあっという間だった。

その結婚式、地元九州から沖縄まで飛行機で家族が来てくれた。
障害者の兄、人生初めての飛行機だったみたい。
無事何事もなく往復、式の最中も元々の性格もあってじっとしていた様子。

兄のことを知っているのは小学校から知っている地元の友人のみ。
一部には話していたけど、社会人になってからは兄弟の話をする場面が少なかったから私から話すこともなかった。

初めて見た人は驚いたかもしれない。
でもこの十数年で本当に世界は変わったな、というくらい何もかもが自然に受け入れられたことに私自身が驚いた。

まず、式場に兄が重度障害者であることを話した時、こちらが想像していた反応とは全く違った。
私はちょっと怪訝にされたり、何か特別な対応を聞き込まれるのかなと思っていた。
実際は、車椅子など物理的な補助、スペースが必要出ないならさほど心配する必要はないこと、私の控室を万が一の待機場所にしてくれることを自然に提案してくれた。

そして友人知人も何事もないかのように、自然と受け入れてくれた。
これが「きょうだい児」だった私にとってはとてもありがたかった。
いろいろと聞かれたり好奇の目を向けられる方がきついから。

式の後の居酒屋もなんのこともなく普通に対応してくれ、
こちらが何かと気を使うこともなく普通に過ごせる環境になっていた。
ありがたい。障害者にとってもそそ家族にとってもこんなに過ごしやすくなったんだ。

そんなことを実感した出来事だった。

そして、結婚式を終えた今、これから新しい家族に向けて動き出した。
ここで私のことを夜な夜な苦しめているのは子供への影響だ。

正直いうと不安で不安で仕方ないし、できれば健常者を産みたい。
こういうと「なんてひどいやつだ、どんな子でもかわいい!」って言われるかも。
でもこれは私が障害を持つ兄の妹だからこそ思うことだ。
きっと可愛いとは思うが、絶対に苦労をする。それは言い切れる。

今、この年齢と立場になって、自分の親が本当に素晴らしいと思う。
私は自分の親のように子供を愛せるだろうか、無理なんじゃないか。
夫は今のように私を支えてくれるだろうか、親戚に何か言われるんじゃないか、
そんな不安がずっとぐるぐる頭をめぐる。

こんな相談、夫にも自分の親にもできない。
多分こんな悩みを持った「きょうだい」は多いんじゃないかな。

でもこの悩みを共有できる場所もない。
文献も親のことに関する物ばかりで、まだまだ「きょうだい」に対する声が上がってないんだなと思った。
きっとあげれないんだ、とも思う。

きょうだいの会のようなものに片足を突っ込んでみたので、
今後そっちの情報収集もしていこうと思う。

まとまりないな、でも少しでも吐き出す場がここになると思う。
少しずつ、自分の幸せも不安も整理していきたい。


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