じいちゃんの言霊
今、じいちゃんが生きていたら106歳だ。
子どもの頃「もしかしたらじいちゃんは
100歳くらまで生きれるんじゃないか!」と思っていた。
しかし、私の大好きだったじいちゃんは
78歳で突然亡くなった。
さっきまで元気に生きていたのに、
急に逝ってしまった。
じいちゃんは「言霊」という言葉を
知っていたのだろうか・・・
酒と風呂が大好きなじいちゃんは昔から
「俺は、酒飲んで死ねるなら本望だ」と
よく言っていた。
何年も前から「あと3年、あと3年」と
言いながら何年も生きていた。
私は「ちっとも3年なんて来ないじゃん」と
笑っていたがこんなに突然いなくなられると
じいちゃん子の私は
パニックになってしまった。
結婚して間もない私が26歳のことだった。
その日、彼は老人会の花見に行き
仲間たちと大好きな酒を飲み
カラオケで歌い
散々楽しんでいたという。
家に帰ってからも
いつもそばにいてくれた甥っ子と
また酒を飲み上機嫌だった。
が、しかし
制止する甥の言葉も聞かず
じいちゃんは何と
風呂に入ってしまったのだ。
心配になった甥が見に行くと
じいちゃんはぐったりしていた。
たまたま帰省していた母たちが駆け付け
病院に行くもあっけなく逝ってしまったのだ。
じいちゃんの言葉通り
「酒飲んで死んだら本望だ」が
叶ってしまった。
しかも大好きな風呂で・・・
「言霊」とは
現実が自分の言った言葉通りになると
いうことだ。
日常においても、
「良い言葉」を使っても
「悪い言葉」を使っても
発した言葉の通りになるのなら
ぜひ「良い言葉」を使いたい。
「言霊」を知らなかった大昔の私は
いつも気持ちの赴くままに言葉を
発していた。
腹が立てば「ムカつく」と怒り、
「嫌なことばっか起こるなー」と
つぶやき、
目標の限界が見えてくると
「あ〜もう無理だ〜」
「私にできるわけないじゃん」
などと言う始末。
当然、目標達成はできないし
嫌なことがたくさん起こっていた。
幸い、子育ての頃になり「言霊」を
知ったおかげで子どもには私の反省点を
生かして教えることができた。
実際、私は自分の発した言葉通りに
なっていることが多い。
大人になってからだが、
「私は出会う人に恵まれている」と
思っているのでいつもそう言っている。
おかげで
今まで数回引っ越しをし、
住む都道府県が変わっても、
その度に職場が変わっても
人間関係に悩んだことはない。
(子どもの頃は色々あった〜💦)
他にも挙げたらたくさん出てくる。
とにもかくにも
「言霊」というやつは願いを叶えるためには
本当にすごいアイテムである。
じいちゃんはそれを知っていたのか
そうでなかったのか
今となっては知る由もないが、
いつも言っていた通りの最期を迎えた
ことだけは確かだ。
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