![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/134625291/rectangle_large_type_2_0e6494aa3ab98904d7c77bac74fc14e0.jpeg?width=1200)
パパラギ「はじめて文明を見た南海の酋長ツイアビの演説集」
溜まった本を整理していると、
2回の引越しについてきている「パパラギ」が出てきた。
今回も捨てない。
「パパラギ」とは、白人・文明人のことである。
ツイアビは ヨーロッパの国々をまわり、その文化と生活様式も関する正確な知識を集めてきた。「君たちはわれわれを暗闇の中に引き込もうとしているのだ」
![](https://assets.st-note.com/img/1711000149238-8E8AUSzO3s.jpg?width=1200)
同感(本当の同感ではないかも)しながらも、この社会で生きるしかない
読んで、考えたことがあることだけでも価値はあった
自給自足・田舎暮らし・シンプルな生活 をしている人はもしかしたら 「パパラギ」を読んだことがあるのかもしれない と思う
自給自足を実践する人を、尊敬するが変と思わないのは この本のおかげ
ヨーロッパの一部の人たちには
「パパラギ」批判の流れをくんでいるのかもしれない
サステナブルってちょっと違う、持続させる社会って何?
今、もう一度「パパラギ」を読んでみる
ヨーロッパ発。 昔、日本でも流行ったよね? 私の本第62刷 1994年
![](https://assets.st-note.com/img/1711005663275-0oZFJ8iChL.jpg?width=1200)
「パパラギ」の流れは今もあるのか
1920年初版 第一次世界大戦後に
1977年再び世に ドイツから世界へ
私はしばらく忘れていたが30年以上経っても文庫本になり、読まれていた。
出会っていない人へ
たくさんの人の住む石造りの箱、無数の川のようにあちこちに通じる高い石の割れ目、その中の人波、うるさい音と大騒ぎ、すべてのものに降り注ぐ黒い砂と煙、一本の木もなく、空の青もない、明るい風もなく、雲もない所、これをパパラギは「都市」と呼び、それを創ったことを誇りにする。
日と日の光の自由な子である私たちは、大いなる心にいつまでも忠実に石をもってその心を煩わすことはすまい。もはや神の手を放してしまい、心迷える病気の人たちだけが、日もなく光もなく風もない石の割れ目で幸せになれるのだ。
丸い金属と重たい紙、彼らがお金と呼んでいる、これが白人たちの本当の神様だ。白人の国では、お金なしには生きてゆけない。
私たちはみな貧しい。太陽の下、私たちの国ほど貧しい国はない。
だがしかし!彼らの目はかすみ、しぼみ、疲れているが、おまえたちの目は大いなる光のように輝いている。
何よりも、まず、私たちはお金から身を守ろう。(お金は)人の心を、人間のすべてを、悪しきいざこざの中へ引き込んでしまう。
物がたくさんなければ暮らしてゆけないのは、貧しいからだ。大いなる心によって造られたものが乏しいからだ。パパラギは貧しい。だから物に憑かれている。
前半部分の抜き書きである。
サモアも今は「パパラギ」化されているかもしれない。
「パパラギ」の生活しながらも、どこか、染まらない部分を持ちたい。
と、思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?