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認知症・BPSD介護マニュアル

葛飾区医師会が発行している 認知症マニュアルを紹介します。

※ 葛飾区へ転職したのは10年ほど前。情報が古い部分があります。


葛飾区では「高齢者総合相談センター」

足立区で3年ケアマネ経験したあと、葛飾区の事業所へ転職した。
どの地域でもケアマネ仕事は同じと思っていたら、根本法令に関するところは同じだが、保険者が異なると違う部分もあると感じた。

要支援の総合事業はもちろん違う。保険者で決めて良いことだから。

地域包括支援センターは名称から違う。葛飾区では高齢者総合相談センターと言う。地域包括支援センターができた時に、この名称で地域住民が分かるだろうかと思われた。葛飾区以外でも高齢者総合相談センターの名称を使っている所がある。


本題の前に、もう一つ

医師会が違う

なにか、医師会が違うようだ。葛飾区医師会が表立って活動している。
ご自分の地域の医師会のホームページと比べてみてください。

在宅サポート搬送入院システムが、私が働いている時期に発足しました。


認知症対応

 葛飾区の方が情報が多く得られた気がします。(10年近く前の印象です)
足立区・荒川区・葛飾区は東北部グループで拠点病院は大内病院、
そうだったのか。
3区合同の研修会が荒川区を会場に実施されている、
そうだったのか、参加しました。
「アウトリーチ」の仕組みがあり、受診がなかなかできない場合に来てくれる仕組みがある、
そうだったのか。


葛飾区役所に素晴らしい冊子が置いてあった!

※ 私の個人的感想でしょうか。他のケアマネさんなど言っていません。

これは旧版
現在は表紙・中身少し変更ある

家庭で起こるかもしれないできごと、対処法、処方薬の説明と副作用等が20頁少しの冊子に分かりやすく書いてある。

医師会会長 稲葉先生が書いている

P18・19 薬物療法 のなかに

Ж 薬物療法における注意事項!!
 ➀ 必要最小限から開始する
 ② 3日~7日程度の短期間の内服で経過を見る
 ③ 転倒・骨折・せん妄等の副作用出現に要注意
 ④ 家族・介護者が必ず服薬管理に関わって頂く
 ⑤ 家族・介護者が、我慢できる対応可能な投与量に留める
 ⑥ 症状軽減の後は、常に薬剤の減量から中止を考慮する

P 19 

 認知症の薬は副作用が大きいと、私は感じている。
 例えば、不活発・うつ傾向の方に「抑肝散」が処方されている場合がある。もともと幼児の疳の虫の薬である。家族が本人の様子が変だと思い服薬を止めさせていたことがあったが、この冊子の後ろ盾があったので、「そうだったんですね。止めて良かったかもしれません」と言えた。
 心気症で医者めぐりをしている鬱傾向の方に内科医が「抑肝散」を処方したことがあった。ご家族に薬の特徴を説明し様子をみてもらい中止したこともあった。漢方と言っても強い作用があるものがある。特養で車いすでぐるぐる漕いで回る方がが血液バランスの障害で入院となった。抑肝散の副作用だった。適応はあっていたかもしれないが副作用のある漢方薬である。

 同僚ケアマネの担当だったが、徘徊がすごくて家族が大変だった方。理由は忘れたが亀有病院に入院した時に、主治医の判断で薬を全部やめてみた。メマリー(興奮に効果)とアリセプト(抑うつに効果)が同時に処方されていたようだ。退院したら、徘徊は治まっていた。

 薬を疑う言動はケアマネジャーは安易にできないが、こういうことを医師が言っている。様子をみた方が良いかもしれませんと、この本で言える。

 ケアマネジャーが利用者家族に、認知症について話すのは難しい。何の資格や知識があって言っているの?と思われないか。シンプルに分かりやすく稲葉先生が書いてくださっている。

※ 現在、葛飾区役所に置いていないようです。区役所の近くに医師会があります。事前に連絡していけば、パンフレットいただけます。場合によって有料かもしれません。送料等負担すれば送ってくださるかもしれません。

「ヒトゴトじゃないよ 認知症」

葛飾区のパンフレットも 良いです!

ホームページからダウンロードできます。もちろん窓口でもらえます。
トップページ→健康医療福祉→高齢者福祉→認知症

https://www.city.katsushika.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/378/care-path.pdf

こんな感じ

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