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半幅帯の寸法について

普通の半幅帯

昔ながらの半幅帯は4寸幅。3.8cm(1寸)×4=15.2cm
母が使い込んだ紫色の博多帯は普段着っぽく幅が狭めの3寸8分なのかもしれません。

昔の標準身長は、4尺 152cm でした。
今の標準160cmの身長で、4寸幅の帯を締めると幅が足りない印象です。

ピンク色の流水模様の半幅帯は20年以上前に自分で仕立てました。
身長155cmなので、幅を2分(8ミリ)広くしています。
半幅帯用の布は売っていません。1反(着物生地)から羽織や道行コートを作ると、帯の生地が取れます。
姪の道行き(都衿)を仕立てた残りで作りました。
染め(生地)の帯は、織り(生地)の着物に合います。
丈は普通にしましたが、オーダーなら長くできます。横に体格良い方に。

赤いウールが標準の4寸(広め)

たった幅1cm広くするだけでも違いますよ。

市販の幅広めの半幅帯

伝統の博多織では、幅4寸を守っていると思いますが、
普段着のレベルでは幅広・長尺の物が見られます。

上記は、【サイズ】幅:約16.5cm/長さ:約4.4m です。
幅が15.2cm(4寸)より1.3cm広くなって4寸3分5厘になっています。
身長が160cmある方は、このくらいの幅が欲しいです。

これは、【半幅帯サイズ】全長:約4.2m 幅:約17cm
幅が4寸5分近くあることで、前姿も決まると思います。

半幅帯は、正絹にこだわらなくても
ウール、木綿、化繊(ポリエステル)でも大丈夫です。
正絹の博多帯のすべり感が、かえって締めにくいと感じる時があります。


ちょうちょができている帯について

苦しいから、崩れやすいから、お勧めできません。
広い幅で結ぶから苦しくないんです。

形が出来合いの帯は、細い紐で結びます。細い紐は食い込んで苦しいです。


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