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優しい同僚たち

検査入院が終わり退院して数日後に職場に復帰した。

同僚や上司にまずは病気のことを話さなければと思い、正直に全て話した。これから私の症状はどんどん悪化して、人の手を借りなければ動けなくなる。だからここで働けるのもあと2、3年だと思うというような事を話した。

それを聞いて同僚たちが、「お互いさまだからサポートするよ」とか「自分たちが手伝えばなんとかなるよ」とか、そんな温かい言葉をかけてくれた。

思いがけない反応に、「こんなに優しい人たちっているんだ〜」と感動した。

こんな事を言ってくれる同僚たちがいてくれるのであれば、定年までこの職場で働き続けられるのではないかと思った。
重度の障害を抱えながら、定年まで働くことを目標にしよう。
同僚たちに様々なサポートをしてもらうことになるだろうから、私も仕事で彼らに恩返しできるように頑張っていこう、そう自分に誓った。

この頃はバランスを崩しやすく、転ぶ事もあったがなんとか自力で歩けていた。
ただ鏡で自分が歩く姿を見た時はショックだった。
足を真っ直ぐ前に出すことが出来ず、外側からまわすように一歩ずつ足を出すという異様な歩き方で、自分が歩く姿を人に見られるのが嫌だった。


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