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秋の青森 紅葉と鄙び湯巡り一人旅 紅葉編②

JALのマイルを使って青森(三沢空港)へ三泊四日の一人旅へ。六戸、七戸のボロ、あ!違う、鄙びた温泉をメインに湯巡りしてきました。一日目は六戸温泉旅館に宿泊、二日目朝より奥入瀬渓流を散策して二日目途中からの記録です。
①はこちら。

山の方へ車を走らせます。一軒温泉に寄る予定ですが、その前に寄り道。

青森 蔦沼

名湯蔦温泉旅館の裏手にある蔦沼。蔦温泉旅館は以前に2度程、奥入瀬渓谷に来た際に泊まりました。ヒバの床板から湧き出る足元湧出の温泉が素晴らしく、再訪するほど気に入ったんですよね。
今は経営者が代わり、高級旅館になってしまって遙か遠い存在に。笑
今回は紅葉を見に蔦沼だけに訪れました。

遊歩道を歩く
到着

奥入瀬渓流と同様、たくさんの香港人観光客。
香港には四季がないので、香港人は桜や紅葉、雪が大好きですね。

紅葉はかなりいい感じ

朝だと湖面に紅葉が映り込むのでもっときれいなはず。この時期、朝は事前予約が必要なようです。

蔦温泉旅館
離れ

蔦温泉旅館の離れ。すっかり変わったなー。


青森 谷地温泉

10年ぶりの訪問。こちらは経営が2度変わっています。伊東園グループになって、今はまた違う経営に。日帰り利用させてもらいます。

上の湯

撮影禁止なので写真は公式サイトから。上の湯は白濁ですが単純泉で42度の適温。

下の湯

下の湯は足元湧出の38度の単純硫黄泉。ぬるめのお湯で長湯必至。風情がある湯小屋も良き。

宿周りの紅葉が美しすぎる。

これから今日の宿に向かう。
今日は素泊まりなので、手前のコンビニでたまごと朝ごはんやお酒を買う。宿の前に温泉たまごが出来る釜があるのをリサーチ済み。


青森 浅虫温泉 つるの湯

未湯だった浅虫温泉に泊まってみることにした。
東北の熱海と言われる海沿いの温泉地。

女将さんと部屋へ。二間続きの部屋。

女将さん「明日の朝、温泉たまごをサービスするからねー」
私「え、たまご買ってきちゃいました」
女将さん「あら!言えばよかったね」
私「じゃあ私の分はお土産に持ち帰ります」
女将さん「そうね、朝はウチのを食べていけば」

早速お風呂に行きます。

脱衣所に撮影禁止!SNS禁止!とある。旅備忘録ブログと言うことで、チェックアウトの際に許可もらいましたが、理由は後ほど。

お湯は宿前のタンクから。熱々のナトリウム•カルシウム-硫酸塩•塩化物泉。源泉が56度で熱めなので、湯量はかなり絞られてる。

湯口

湯量を自分で調節できるので、浸かる際にドバドバにしてみた。CO3も13mg入っているのでツルツルの浴感、いいお湯ー!

さて、素泊まりなので夕食を食べに外へ。
しかし、夜までやっているお店は最近できたクラフトビールバーかラーメン屋さん、あとはお高めの寿司屋のみ。
東北の熱海はすっかり寂れてしまっていました。

Keika Brewing 蛍火醸造

昔の家屋をリノベしてクラフトビールを製造、販売するお店。店内はバーになっていて、簡単なおつまみもあるようです。
覗いたら、欧米人の男性客2人とスタッフで盛り上がってる。
インバウンドの波はこんなところまで!入ろうかと迷いましたが、おしゃれすぎてやめた。笑

渋いお土産屋発見。
中を覗いていると欧米人カップルが来た「営業中」の札にスマホをかざして翻訳。入ろうとするも引き戸に鍵。
え?って感じで私の方を見る。「少々お待ちください」って貼り紙がしてあったので、
「please wait a moment」と言うと、OK、ありがとうございます」って日本語で言われる。
浅虫温泉は、香港人や中国人じゃなくて欧米人が多いのね。では唯一のラーメン屋に行こう。


青森 浅虫温泉 やっちゃん

うむ。私にはこのお店がしっくりくるな。
右に座っているのが先程おみやげ屋で会った欧米人カップル。彼らも食事に来たみたい。

小上がりに座ってみた

やっぱり馴染むわー!笑
外人さんはメニューにスマホをかざして翻訳。文明の利器をフル活用。私は味噌ラーメンを。1年前の「女性自身」を読みながら待つ。

味噌ラーメン 650円

優しそうなご主人が作ったラーメン。全然気取ってなくて、味もまろやかで優しい。
欧米人カップルはカツカレーと何かにしてたよ。そして漫画読んでた。

帰りにおみやげ屋に寄ったら、開いていたので覗いてみる。店を出て宿に戻る途中、またもや欧米人カップルに会う。おみやげ屋開いてたよって教えたら「ありがとう」って向かってました。
あのおみやげ屋ってある意味トラディショナルだから外人には刺さるんだろうな。こぎん刺しはとても素敵だし。以前蔦温泉で買いました。

翌朝、温泉たまごが届く。

2個!

コンビニおにぎりと持参のインスタント味噌汁で朝ごはん。

そして私も温泉たまごを作るよー!女将さんが「やっとくからお風呂入ってきなよ」と言う。
自分でやってみたいと断る。

麻釜
たまごを入れる釜
カゴが用意されてます
ドボン

17、8分で出来るそうだ。足湯をして待とう。

激熱で数秒で退散
宿の前の源泉タンク

温泉たまごも出来たし、海を見に散歩に出かける。ここでアクシデント。

左が湯の島。夏はサンセットがきれいなんだって
うっすら見えるのは津軽半島

途中、段差で右足を捻挫しました。割と派手にグキリで転ぶほど。人生で2度目。足を引きづりながら宿に戻る。

チェックアウト。女将さんに湿布をもらう。
なぜSNSがダメなの?と聞くとご主人が「昔の食事を出していた頃の食事の写真がずっと消されないまま残ってる。今は素泊まりのみだから勘違いされて迷惑」とのことだった。

意外な理由だ。ご夫婦はもう80歳を超えて老体に鞭打って宿を存続させている。
「もう食事提供なんて出来ないわ。近所のスーパーも幼稚園、学校も全部なくなった。生協の移動スーパーで食材を買うしかない」と女将さん。
今、衰退するだけの浅虫温泉の現状を見るのが辛そうだ。

私もアーカイブ記事を書くことがあるが、今後は最新情報も併せて載せるようにしよう。料金なども変動するしね。

この後、青森のおすすめ温泉の話を聞き、私は熱海が復活した話などをする。
廃業が一番悲しいから、無理せず長く続けて下さいと伝えた。

【浅虫温泉 民宿つるの湯】
素泊まりのみ4550円(税込)アメニティ全てあり。
Wi-Fiなし。冷蔵庫あり。

鄙び湯編①につづく

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