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静岡 西伊豆 日本三大民宿に泊まる①

1月は私の誕生日月なのだ。もう、誕生日がきてもぜんぜんうれしくない歳になってしまった。
毎年、誕生日は奮発していい宿に泊まることにしている。それがプレゼントだ。
今年も1月の温泉旅始め(湯始めは町田のロテンガーデンで済み)は去年と同じ、伊豆。今年は西伊豆、松崎へ。

そして誕生日スペシャルとして「日本三大民宿」のひとつに泊まることにした。
日本三大民宿は、静岡松崎の「かいとく丸」、三重県紀北町の「美鈴」、富山県氷見の「魚恵」だったようだが、「魚恵」は廃業してしまったようだ。現在は二大民宿ですね…。寂しい。
私の場合は温泉がないとアカンので、必然的に伊豆のかいとく丸さんになる。楽しみ!

日曜日に出発したので、東名高速はガラガラだ。

富士山。一人じゃないと雨が降らない

夕食が17時半〜と予約時に女将に念を押されている上、料理が評判の宿なので、ランチは途中、足柄SAで簡単に。私はたこ焼き、相方はサンドイッチを車中で。

まっすぐ宿に行くはずがない私、観光?ちゃう、ちゃう、温泉に寄りますよ!


静岡 伊豆 屋形温泉共同浴場

海沿いにある小さな共同浴場。外観は湯美好み。さてお湯はどうかな?400円
あいにく小銭がなく、近くのマックスバリュで宿で飲むお酒などを買ってくずす。共同湯は無人のことが多いので、小銭の用意は必須だな。
余談だが、沼津から伊豆方面のスーパーはマックスバリュばかりだった。

かわいいタイルのシンク
脱衣所。独泉。
源泉升

カルシウム•ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉。こんなに海に近いのにしょっぱくない。源泉54.3度。一度源泉升で冷ましてから注がれる。

お湯に体を沈めるとお湯がザバーっと溢れ出す。この瞬間がたまらなく好きだ。湯加減もちょうどよく、この日は寒かったので冷えた体がじわじわと温まってゆく。たまらんなー!

湯口

湯口は析出物でまるで雪が積もっているようだ。外に出るとそこは海。こんなロケーションも相乗効果で印象がよくなる。

宿に向かいます。チェックインは14時から。ゆっくりしてたら15時まわってるわ。


静岡 岩地温泉 かいとく丸

到着。元気な女将さんが迎えてくれた。古民家のようだが、2階は改築されているみたい。

間違えて勝手口から入ってしまったのだけど、築100年近いという建物はきれいに手入れされており、ため息が出るほど素晴らしかった。

玄関前
食事処。年季の入った床板が素晴らしい
食事処

1日2組のみらしいが、この日は私達だけ。こんな素敵な食事処でお料理をいただけるなんて!
古民家風とは違う、歴史の重みが伺える本物の古民家だ。

部屋はたけ。外人さんならテイクだね。
部屋
茶筒が素敵でした

部屋は2階で二間続き。ホットカーペットあり。
布団はセルフ。夕食が早いので早速お風呂へ。
二つあるがこの日は一つだけ開放で貸切利用となった。

小さな浴槽

お湯はカルシウム・ナトリウム-塩化物泉。源泉55度。しっとり温まりの湯です。

湯口

舐めたらしょっぱ苦いー!お湯は焼津の元湯なかむら館に似てる。カルシウムが苦いのだな。

お風呂から庭に出れます

お待ちかねの夕食。1階の夕食処へ。

すでに用意されていたのはさやえんどうとにんじんの胡麻和え。

黒ラベル

ワインがよかったんだけど、なんとボトルしかなく…。誕生日で、湯上がりに持ち込んだ泡を部屋で飲んでしまい、温泉にももっと入りたいしボトルを飲み切る自信がなく、ビールにした。失敗した。

器も素敵でした
鮑と冬瓜を炊いたもの

評判通り、美味しい。女将が「後期高齢者が一人でやってます」と言いながらビールを持ってきた。若々しいのでびっくり。やはり温泉効果で若さをキープしているのか?

急須がかわいい
お造り

お刺身は左からタコ、イカ、マグロ中おち、海老。海老はぷっくりプリプリ、イカも新鮮でコリコリ、やっぱり海に近いと違うなー!

海老のアメリケーヌソース添えとパン

これが絶品。ソースの味が深い。ソースをパンにつけてどうぞとのことで、相方の皿は洗ったようにソースが拭き取られてたよ。それくらい美味しい。エビもふっくらプリプリ!

たまご豆腐

茶碗蒸しじゃなくてたまご豆腐。余計なものが入っていないこその味わい。

鯛の塩焼き。器も素敵!

メインは大きな鯛の塩焼きだった。誕生日に相応しいお祝い膳だ!身はふっくら、程よい塩加減で大変美味しかった。

ツヤツヤのごはん
自家製ぬか漬けと

お料理が程よい量なので鯛をおかずに大好きな銀シャリもいただけて大満足。ごはんがツヤツヤで美味しかった。
デザートは地元産のみかんでした。飾り気のない、素材の良さを最大限に活かしたシンプルなお料理。器も素敵で目でも楽しめました。

お風呂は翌朝8時までいつでも入れます。夜にもうひとっぷろしておやすみなさい。

②につづく

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