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神宮外苑再開発問題を知っていますか?

神宮外苑と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか??
おそらく、秋の紅葉(イチョウ並木)と思います。
青春時代の思い出や、お散歩などなど、多くの方の思いが詰まった場所ではないかと。

そんな当地ですが、今、再開発問題が進めれられようとしています。
そもそもいつから始まったか?新国立競技場の建設等、詳しい年代は省きますが、かつての総理大臣が、この再開発が提案(された当初?)『(相手が明治神宮で、協力を仰ぐ必要があるため)相手が神様だから大変だな』(12年5月15日)と発言しておられる議事録も残っているほど。
○ご参考;https://www.jcptogidan.gr.jp/cms/wp-content/uploads/2018/03/46eb3c15fd6942a302224473d296f0e5.pdf

こんな神を冒涜!?するかのような発言、ひいては利権狙い?と言われかねない〝打ち合わせ〟にもツッコミどころ満載ですが、、

今起きようとしていることは、
・老朽化した神宮第2球場及び秩父宮ラグビー場の移転・改築(改修でも十分との指摘も)
・商業ビル等の建築(高さ制限を緩和したノッポビル群の建築)
・新設野球場建築(イチョウの根が壊死する恐れ、水系を断つなど)
・こうした開発による環境問題(騒音・ヒートアイランド現象など)
☆わかりやすい記事はこちら

このようなことが指摘されています。
どこの地域にも、大型ショッピングモールを建築して、まちづくりを活性化していくなども確かにありますが、そもそも、外苑は〝100年(さい)の杜〟とも言われており、風致地区としても大切にされてきた場所です。

ちなみに、東京新聞では下記のような記事が出ました。
神宮外苑は「クラファン」で造られていた! 山梨で「献金名簿」発見 全国から協力 再開発「国民の声聞いて」<ニュースあなた発>
(2023年5月30日 06時00分)

全国からのいわば、クラファンとボランティアで作られた場所。
植樹・献木もそうですが、自然生態系を100年かけて作ってきたのです。

亡くなられた坂本龍一さんをはじめ、文化人・有識者の方も声をあげていますが、まだまだ多くの方の声が必要です。

神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!

では、署名を募集中。
スポーツ界からも声がが上がっています。

そして、地域にお住まいの保護者の方もさまざまに動いておられます。

他にも記者の方や多くの方が詳しく本件の問題点を提起されておれるので、とても簡略的に書いてしまったところですが、
シンプルに思うことは

・地域(住民)の声を聞いているか。ともに作り上げるべきでないか
・環境への配慮を考えているか
・100年の歴史を守り、100年後の未来をどう考えているか

かなと。
東京都と事業者の問題でありますが、先人が築いてきた歴史ある地をどう私たちが守っていくか、そしてその声を各関係者が耳を傾けるかが問われます。
今にも始まる伐採(開発)を止めるには今しかないと心から思います。

本日(6月29日)は、神宮外苑再開発認可取り消し訴訟で原告「疑問と怒り」第1回口頭弁論が行われ、その後衆議院第2議員会館で報告集会が開催。


石川先生

多角的な視点で問題提起のご講演を拝聴しました。
なお、日本イコモス国内委員会理事の石川幹子先生(中央大学研究開機構教授/東大名誉教授)はこの間、事業者提出の環境アセスのデータ不十分、樹木伐採による生態系維持は困難であること、指摘されており、私もご助言いただいてきたところです。
ご参考)https://icomosjapan.org

ちなみに、再開発のイメージ図、事業者側のイメージ図は虚偽疑惑もあったりしますので、それもどうかと・・・

東京都も事業者もオープンな議論を省いての計画は本当に〝まちづくり〟なのでしょうか・・・?
ぜひ報道や各議会等の審議も注目されてください。

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