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2024年4月の日記

1日(月)
エイプリルフールだし親友にリアルめな嘘電話をしようと思っていたのにすっかり忘れており、夜中23時に思い出した。23時に嘘をつくのはちがう気がしてやめた。

2日(火)
たくさんお金を持っているのになぜか働いていて、さらに仕事に行きたくないなどと言う知人とランチ。なぜ働いているのか聞くと「困ってるみたいだから」と言う。もう物欲なんてないような人が、行きたくないと言いながら働くほど「人助け」は人間にとって大事な欲望なんだなと思った。人の役に立つって、実はとても贅沢なことなのかもしれない。

3日(水)
仕事の集まりで尊敬する方の話に夢中になりすぎており、気づいたら隣にいたはずの息子がいない...どこを探してもいない...という悪夢を見た。この手の夢を月に一度は見る。そもそもそのような集まりに息子を連れて行くことはまずないが、仕事と育児の両立に悩んでいる深層心理がそんな夢を見せている気がしてならない。

4日(木)
2時間打ち合わせする予定だったが、ランチを挟みつつ計5時間喋った。ここ2ヶ月でトータル7割くらいの案件を辞退し、フリーランス人生第2フェーズを進もうと動いているが、正解だったなと思う。5時間も打ち合わせできる心の余裕が以前の私にはなかった。タスクがチラついて集中できなかったし、本当に5時間も話す必要があったのかと自分を責めてしまう。捌くものが多すぎると「時間をかける」という行為に慎重になり、そのことが人生の幸福と自己成長を妨げている気がした。もうアラフォーなのだから、タイパの悪い生き方を選んだっていいよね。

5日(金)
息子の熱が上がったり下がったり。イヤイヤ期×体調不良はなかなかのコラボで、何をしてもしなくても泣く。気を強く持つため、ワイヤレスイヤホンにて耳でGTOリバイバルを聴きながら育児。GMY(グレートマザー優実)と心の中で唱えながら鬼塚風育児という名のごっこ遊びを試みるが、息子はやはり泣き止まない。息子はまだ言いたいことが本当に言えないんだから仕方ない。poison…

6日(土)
イヤイヤ期がひどすぎるストレスで、ポテチとどらやき2個を食べた。わたしはストレスで太るタイプなのだ。イヤイヤ期が終わるまでに、果たして何キロ太るだろう。午後は童謡を聴くことにうんざりしたので、大好きなCreepy Nutsをかけてみると、息子がノリノリで踊ってくれてヤッターと思う。さらにBling-Bang-Bang-Bornで「ぶ!ぶ!ばぁ〜」と言っていて鬼かわいかった。ストレスと癒しがすごいボリュームで交互にくる育児のやばさよ。

7日(日)
今日は待ちに待ったパパワンオペの日。なのに朝からなんだか仕事が進まない予感がした。おでかけについて行こうか迷ったけど、予感がしたくらいで机に向かわずどうする、今日はこもって仕事をするべきだと思いなおし、机に向かう。が、思ったとおり原稿はぜんぜん進まない。進んだ部分も多少はあるが、しっくり来ておらず、たぶん後日書きなおす。おでかけについて行けばよかった。息子の顔が見たくなり、写真フォルダを見返しながらわたしは一体なにをやっているんだろうと思う。

8日(月)
夜中、ずっと考えていたけどアイディアが出なかったことについて閃くが、息子の夜泣きと発熱のぶり返しでつきっきりとなり、結局アイディアに着手できなかった。どこかで読んだ「育児をしていると鉄を熱いうちに打てない」という文を思い出した。

9日(火)
アウトプットが大事だとよくいわれるが、わたしのような人間は誰にアウトプットするかが大事なんだなと思った。話すことが苦手だけど、この人ならぜんぶきちんと聞いてくれる、と思う人に話すことで、思いがけず自分が見えてくる。

10日(水)
大切にしたい人を大切にする。大切にしたい仕事を大切にする。大切にしたいこだわりを大切にする。こんなシンプルなことをわたしは今まですべて蔑ろにしてきた気がする。息子がそのことに気づかせてくれた。

11日(木)
連日の夜泣きで眠すぎる、と思ったら、去年も一昨年も、3年日記の4月11日は「眠い」と書いていた。毎年この日、わたしは眠いらしい。今年の日記には「例年通り」と書いた。

12日(金)
たまたま乗ったタクシーの運転手さんが、マグロ船を2000万円で買ったけど去年の台風で破壊されて処分する羽目になった話を聞かせてくれた。処分料なんと600万円。5年しか使っていないらしい。無念...と思ったが、運転手さんは笑顔で「もう一度マグロ船を買いたくてタクシーのバイトをやっている」と教えてくれた。マグロ船ってそんなに魅力的ですかと尋ねると、だって悔しいじゃない、とガハガハ笑った。いい人生だなぁ。

13日(土)
いつも通る道にひまわりがいっぱい咲いていた。昨日は小さいのがひとつ、こじんまりと咲いていただけなのに。とつぜんたくさん咲くんだなぁ。人間もそういう感じかもしれない。

14日(日)
ワンオペDAY。息子のお昼寝はチャンスタイムなので、いつもお昼寝を見計らって仕事や読書をするけれど、今日は疲れていたので一緒に寝た。すこし汗をかきながら眠る昼下がり。隣の息子も汗をかいている。窓から風が入るたびに汗が冷えてきもちいい。幸せだなと思う。わたしはいつもこの幸せな時間を「有意義に使わねば」と思い、仕事や読書に充てていたけれど、それはとても勿体ないことだったかもしれない。

15日(月)
なんでもやるってかなり凄いことだけど、嫌なことはやらないって決めることも結構な覚悟だよな、と思った。

16日(火)
なんだかんだでバタバタしてる。来月は好き勝手生きようと思った。

17日(水)
嫌いなことのほとんどをやめるかわりに、大変なことからは逃げないでいようと決めた。

18日(木)
すごくイケメンで謙虚な人といっしょに仕事をしてドキドキした。30代のイケメンは本当のイケメンだと思う。

19日(金)
メンターに久しぶりに会う。なんだかパワーアップしていた気がするが、久しぶりに会ったからそう思うだけで、いつだって凄い人なんだろうな。

20日(土)
尊敬するライターさんと久しぶりに偶然遭遇。数分喋っただけでもっといい仕事がしたい、しなきゃという気もちになり、本物だなぁと思った。

21日(日)
うまくやろうとするといつだってうまくいかないのが育児。午前はそれで失敗したので、午後は何も決めずに息子とたのしむことだけに集中したら、わりといい時間を過ごせた。

22日(月)
取材の合間にコンビニでトッポを買い、めちゃくちゃ食べたかったので車に乗って勢いよく箱を開けながら「トッポ♩」と歌ったところを取材先の社員さんに見られてしまい恥ずかしい思いをした。窓はあいてなかったからセーフなはず...。

23日(火)
何年も走り続けた経営者の方が「やっと好きな人とだけ仕事できるようになりました」と言ったのが妙に頭に残った。到着地点として「好きな人とだけ仕事をする」って素敵だと思ったし、今は嫌いな人と仕事をしていたとしても「いつか好きな人とだけ仕事するぞ」って決めると勇気出るなぁ。

24日(水)
アベプラで「産休クッキー論争」をやっており、いろんな討論がされていたが私は「迷惑をかけてすみません」と書かれたクッキーにハッピーなイラストが描かれていることの矛盾が気になって仕方なかった。論点そこじゃないんだろうけど、論点そこな気もする。「どういう意思のもとそのクッキーを配ったのか」が大事なのではないか。謝罪も幸せ自慢もマウントも気配りも含ませたような、色々含ませることで結局すべての責任を回避しようとしている感じが気持ち悪い。嫌いな記事のタイプと似ている。
それにしても昨今は「配慮」が過剰すぎやしないかと思ってしまう。配慮されすぎて不快になることだってあるけどな。そもそも「幸せ自慢みたいでよくないよね」と思ってクッキーを引っ込めることのほうが、”産まない人”を不幸だと決めつける行為ではないか。
生きている以上、自分の言葉や行動で誰かを傷つけてしまう可能性は常にある。配慮警察として人々の言動や行動に目を光らせながら生きるよりも、人を傷つけながら生きていると自覚して生きたほうが、すくなくとも身近な人を幸せにできる人間になれるのではと私は思う。

25日(木)
本に「嫌いという感情に向き合うと自分が見えてくる」と書かれており、だよねぇと思った。

26日(金)
「保育園の連絡帳の書き方」というネット記事を見つけ、そもそも連絡帳の書き方とかあるんかとびっくり。必要な共有事項だけ書くものだと思ってた。読んでみると「最近のマイブーム」や「休日の出来事や様子」「最近挑戦していること」などが書かれてあると嬉しいとのこと。まじか。たくさん書くと迷惑だよね...と体調面や予防接種などの共有だけ書いてたわ。こんなに息子のこと書いていいの?そしたら、あのことやあのことも書きたいなとワクワクしだす。が、明日からいきなり意気揚々と息子の趣味嗜好を書くのもどうなのかと思い、数分頭を悩ませた後、少しずつ増やしていくことにした。この「少しずつ」ってのが難しいんだよねぇ。

27日(土)
ここ数日ずっと解けなかった問題がついに解決。息子からの歌のリクエスト「たーらーりー♩」である。ヒントは鼻歌「たーらーりー♩」のみ。夫にも心当たりを尋ねるがわからず、あれやこれやと思い当たる曲を次々かけたり歌ってみるが違うらしく泣く。ということが数日続いていたけれど、ついにわかった。「はらぺこあおむし」だった。「たーらーりー♩」は「月曜日〜♩」だったのだ。わかるか!息子がはらぺこあおむしの人形を指さすことで、この問題は解決した。まだお喋りはできないけど、工夫して伝えることができてすごい。

28日(日)
とてもおいしいお菓子を食べて欲しいと無性に思った方がいた。わたしのこういう性質は相手次第で長所にも短所にもなるし、そもそも会ったことも連絡を取り合ったこともない方なので、突然お菓子を贈りたいと言われるのは嫌かもしれないと迷ったが、贈りたい気持ちが勝って連絡した。受け取ってもらえることになり、うれしい。相手もうれしいと言ってくれて、さらにうれしい。

29日(月)
家族みんなでおでかけ。帰り際、盛大に雨に打たれ、夫が最悪だー判断しくったーとうなだれている隣で、わたしと息子はゲラゲラ笑っていた。実はかねてより息子と一緒に大雨に打たれてみたいと思っていたのだ。叶ってうれしいがそのことを口に出すのは差し控えた。

30日(火)
連休明けなので、先日学んだ「連絡帳の書き方」を参考に「3日ともエイサーを見に行ったからか、エイサーのような動きをするようになりました」と書いた。すると夕方、園からの連絡帳に「園でもイーヤーサーサーと言っていましたよ」と返信コメントがあった。うれしい。連絡帳たのしい。


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