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Web編集者の読書癖

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#本の読み方

2021年マイベスト本【エッセイ・対談・小説・歌集】

エッセイが好きだ。対談が好きだ。小説と歌集は、文章の仕事でありながら、文章の仕事から離れさせてくれる文章として好きだ。 2021年は特に多くのエッセイを読んだ年だった。コロナ禍で自粛ばかりで、自分の心に向き合いたかったから。他者の雑談に触れないと、自分について気付く機会がとても減るのだと知ったから。 ということで、2021年読んだ中でも特に面白かった本をまとめて書き記そうと思う。今回はエッセイ、対談・往復書簡、小説、歌集。 ↓ビジネス・自己啓発はこちら。 2022年も

#2022年の問い②「なんのために本を読むのか」

本の内容って、みんなどれくらい覚えているのだろう。 私は基本、すぐに忘れる。忘れない読書をするために、ここ数年で開拓(?)した自分なりの読書法があって、その方法を実践するようになってからは少しは覚えられるようになったのだけれど (↓読書法については過去記事に書いているので気になる方はぜひ) が、この方法を取り入れる前に読んだ本についてはほとんど記憶しておらず、最近夫に10年前に流行った本に書かれていた定義について言われて「そんな前に読んだ本の内容をよく覚えてるね」と感心

#2022年の問い① 「なぜ本を読むのか」

2022年は、スタート時に年始の目標を表明するのを辞めて、そのかわり年末年始の時間で「考える」をやろう。 実はあらかじめ、そんな計画を立てていた。毎年、年始は目標を掲げたり振り返ったりをSNSやらブログやらで表明していたのだけれど、なんだかその流れを変えたくなったのだ。(みんなやってるしね) で、そのために昨年の12月はもっぱら「考える時間に考えたいこと」を付箋に書き出しておいた。「本当にやりたいこと」「やらないと決めること」などベタな問いから「好きなこと」「無駄だけどや

多読・付箋読み・風呂読書etc...独特らしい私の読書法について

ときどき参加している読書会にて、本の読み方について少しだけ盛り上がったことがある。 というのも、読書会で紹介する私の本の付箋がびっしりなことと、その付箋すべてに文字を書いていることが珍しかったらしい。そういえばみなさん1冊につき付箋は4〜10くらいなのに対し、私の付箋は30くらい?40超えるか?という量だ。たしかに多い。 しかもみなさん、付箋になにも書いてない。テロっとした付箋をペタッと貼るだけ。そういえば私はいつからこの読み方になったのか忘れたけれど、自分なりにいろいろ

読書=自分とは違う誰かの視点で、この世界を覗きに行くこと

どの雑誌だったのかは忘れてしまったけれど、ここ数日ずっと心に残っていた言葉がある。 それは小説家・朝井リョウさんの「読書」に関するインタビュー記事。朝井さんは小説に必要な情報収集について、必要なものだけネットで検索する...わけではなく、関係する自伝やインタビュー、対談集をそれぞれ1冊ずつ購入すると話している。 自分がもともと知りたいと思っていた情報に巡り合うまでかなりの時間と労力を要するし、確実に効率が悪いと朝井さんは断言する。それでもその方法を貫くのは、小説を書く上で