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Web編集者の読書癖

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本がないと生きていけない。
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#本好き

2021年マイベスト本【エッセイ・対談・小説・歌集】

エッセイが好きだ。対談が好きだ。小説と歌集は、文章の仕事でありながら、文章の仕事から離れさせてくれる文章として好きだ。 2021年は特に多くのエッセイを読んだ年だった。コロナ禍で自粛ばかりで、自分の心に向き合いたかったから。他者の雑談に触れないと、自分について気付く機会がとても減るのだと知ったから。 ということで、2021年読んだ中でも特に面白かった本をまとめて書き記そうと思う。今回はエッセイ、対談・往復書簡、小説、歌集。 ↓ビジネス・自己啓発はこちら。 2022年も

旅はいつまで不要不急か。オードリー若林「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んで

オミクロン株が大爆発している沖縄から「旅」について書くのは少し不謹慎な気がするけれど、それでも今、旅が与えてくれるものをもう一度再確認したい気持ちになった。 オードリー若林さん紀行書「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んだからだ。 この本を購入するのは少しばかり勇気がいった。なぜならきっと旅をしたくなるから。そして今はコロナ禍で、沖縄はまん延防止重点措置の対象県なのである。旅なんてとてもできない。 だけど購入に至ったのは、キューバという国を若林さんがどう見た

雑誌POPEYEに学ぶ、企画・文章のつくりかた

私は沖縄住まいのローカルガールでありながら、シティボーイ御用達の雑誌POPEYEを定期購読している。 シティボーイに憧れているわけではない。むしろ興味がない。なのに圧倒的に企画と文章が面白くて、あまりにも毎回”つい”買ってしまうので、もう観念して定期購読することにしたのだ。 ターゲット層から著しく外れるはずの自分がこんなに惹かれるなんて...と思いつつ、ひとつ疑問に思うことがあった。そもそもPOPEYEでは戦略的な企画をあまり見ないことだ。「確実に当てに行くネタ」よりも「

行き先に迷うすべての人に。現在進行系の人生を描く「ぼくにはこれしかなかった。」を読んで

誰かの人生の「転機」に興味がある。 転機の何がおもしろいって、転機って人生において結構重要なシーンなのに、そのほとんどが「今」その時に転機だと思えてはなくて、むしろ本人にとってはどん底あたりだったりすることが、往々にしてあるということ。 「全裸監督」で黒木香も言ってた。『サインはきっと絶望の近くにある』と。 今日はそんな「転機」についてを実直に、ときに苦しみながら綴られた本『ぼくにはこれしかなかった。』について書きたい。 実は自伝が苦手だった転機に興味があると言いつつ