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Web編集者の読書癖

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本がないと生きていけない。
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#読書の秋2021

2021年マイベスト本【エッセイ・対談・小説・歌集】

エッセイが好きだ。対談が好きだ。小説と歌集は、文章の仕事でありながら、文章の仕事から離れさせてくれる文章として好きだ。 2021年は特に多くのエッセイを読んだ年だった。コロナ禍で自粛ばかりで、自分の心に向き合いたかったから。他者の雑談に触れないと、自分について気付く機会がとても減るのだと知ったから。 ということで、2021年読んだ中でも特に面白かった本をまとめて書き記そうと思う。今回はエッセイ、対談・往復書簡、小説、歌集。 ↓ビジネス・自己啓発はこちら。 2022年も

2021年いちばん「凄かった」本

まだ今年は終わっていないけれど、2021年に読んだ中で、いちばん「凄かった」本はどれかと聞かれたら、迷わずこの本だと答える。 『往復書簡 限界から始まる』 本は、フェミニズムの第一人者である上野千鶴子さんと、慶応大学→AV女優→記者→作家という異色なキャリアを積んできた鈴木涼美さんが「エロス資本/母と娘/恋愛とセックス/結婚/承認欲求/能力/仕事/自立/連帯/フェミニズム/自由/男」をテーマに言葉を綴り合う「本気の」往復書簡だ。 この本、実は9月に読了していて、あまりに

フリーランス40歳の壁に立ち向かうには

周囲のフリーランスの間で、まことしやかに囁かれている怖い噂がある。 「フリーランスは40歳を境に仕事が減っていく」 という言い伝えだ。聞くところによると、そこにはいくつかの真っ当な理由があるらしい。 ・付き合いのあった担当者が出世して、現場に関与しなくなる ・若い人や新人さんが現場を回すことになるため、年上のフリーランスは使いづらく声がかからなくなる ・ハードな依頼は体力に気遣われて声がかからなくなる すべて40歳になっていない方から聞いた声なので、実際のところは

自分の船の舵を人に握らせるな

昔、兄のように慕っていた人と手紙のやりとりをしていた時期があった。 遠いところに行ってしまった兄(のような人)に向けて、当時10代だった私が書く内容ときたら、恋愛や友達、仕事のこと。ぜーんぶ自分のことだ。彼のほうがよっぽど過酷な状況にいたのだけれど、当時の私は自分のことで頭がいっぱいで、まいど自分のことを何枚も書いては返事を心待ちにしていた。 そんな小娘の悩みに答えるのも悪くなかったのか、返事はわりといつも早くに届いた。そして何十通とやりとりをした中で、一通だけ、未だに捨