見出し画像

彼女の容姿について


一見、とても幼く見えた。その容姿について詳しく思い出すことにしよう。

女の子のような姿だった
(厳密には性別はわからなかったし、知らなかったし、聞かなかったけれど、それを聞いてもなにも知れないと思ったから)

❤︎髪の毛は真っ黒で、肌は白かった

(それは、この世界の白が美しいとされていた時代の価値観で、美しいのでは絶対になかった)

♡その、終わりと始まりのような色を同じ姿に合わせ持っていたから、なんだか美しく思えた

髪の長さは、ひじまであって、その彼女が踊ると、髪までも、ゆらゆらと踊っているようで、とても綺麗で、永遠にその踊りを見たいと思っていたほどに。雲のようなウェーブをしている髪だった。(水の中やお風呂上がりには真っ直ぐ、それがおとなしくなるのも可愛かった)

前髪は常に天然のパーマがかかっていた。そこはファンタジーの世界の妖精か、お姫様みたいだった。でもときどき、その思い通りにならない前髪に彼女は困っているようだった。

瞳や表情は言うまでもなく、優しさの全ては彼女から生まれたのではないかと思うような顔だった。まんまるな目、にこっと笑うと消えるような感じ。赤ちゃんに愛されている丸いパンのキャラクターのような、丸い頬。そして、丸にちょっと近い眉。そんな感じ。


服は毎日変わった。毎日、違う色、素晴らしい色のワンピースを着ていた。それは、世界中、宇宙の中から集めた、彼女の好み100%のワンピースなんだと、彼女から沢山話を聞いた。鮮やかな色の日も、すこしくすんだ色の日もあったが、どんな色を彼女が着ても素晴らしく似合っていた。(そして、途中から気づいたのだか、その日の色はその日の彼女を表していた)


靴は、靴とは言えないようなものだった。バレエシューズ🩰のような、柔らかな靴を履いていた。(でも、どこにでも行けたし、どんな場所でも気持ちよく歩いていた)


あとはなんだっけ…あぁ、


彼女は、この地球に来てはじめて、宝石や天然石、鉱物を知ったようで、それはそれは、熱心に集めていたし、大切に素敵なデザインに変えて身に付けていた。(でも、そんな大切なものなのに、彼女はやすやすと、彼女の大切な人に笑顔で渡したりもしていた)

彼女をひと言で表すなら、多分、

真っ白なひつじちゃん。そんな感じ。

(彼女の容姿について、彼女との思い出を思い出して考えてみた日の記録)