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七夕に思うことは日本のサラダボウル感

本日は七夕。
織姫さまと彦星さまが一年一度だけ天の川を超えて会うことのできる日。
竹に結びつけられた短冊に書かれた様々な願い事が各所で見られる。
晴れるといいな、と思う日だ。
いまの空模様を見ると、今年の七夕は、曇りかもしれないけれど
その曇り空の向こう側で、二人が年に一度の逢瀬を楽しんでいるのかもしれない。今年は本当にふたりっきりだね、なんて言いながら。

こう思ったのはわたしが知っている織姫と彦星伝説は、雨だと会えないというものだったからだけれど、
雨が降るのは出会えたことで織姫が涙を流しているからだとか雨でも会えるというお話もあるようだ。

北海道の七夕は今日じゃない

わたしの地元は北海道だ。
北海道の七夕は実は今日ではない。
一カ月後の8月7日だ。
それから「ローソクもらい」という謎の風習がある。
(わたしはやったことがないのだけれど)
子供が「ろうそく出せ~」とさけびながら街を練り歩くものらしい。

「ローソクもらい」は、子供たちが浴衣を着て提灯を持ち、夕暮れ時から夜にかけて近所の家々を回って歌を歌い、ローソクやお菓子を貰いあるくハロウィンに似た習わしである。富良野市や室蘭市、函館市(とその周辺の市町)では7月7日、その他の多くの地域では8月7日におこなわれ、七夕から盆にかけておこなわれる地域もある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%84 (wikipedia 「ローソクもらい」)

ちょっとそのことを調べてみた。
わたしは、北海道の7月だと、そんなにあつくないから8月にしたのかなと思っていた。
そんな単純なわけじゃなかった。
基本的に旧暦との兼ね合いで、地域ごとに好きな方を選んだ形のようだ。
北海道でも、根室や釧路などの道東の地域では7月を七夕と定めている。
札幌などは八月に七夕を定めている。

こうした年中行事の時期が、自治体ごとに選択されていることも興味深い。
もともとは農耕文化のなかで発生したものでも、徐々に行政に決定権がうつっていったのか。ふむふむ。

七夕そのものを全然知らない

そもそも七夕はどこからやってきたのか。
全く知らない。

七夕(たなばたorしちせき、という読み方)は、5節句のひとつ。
①もともと日本の神事であった「棚機(たなばた)」
②織姫と彦星の伝説
③奈良時代に中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)」
が合わさって、できたものらしい。
「棚機」は、みそぎの行事で、秋の実りを神様に祈る行事。やっぱり農耕民族らしく、そういう豊穣祈る系イベントではあったみたい。
平安時代は宮中行事として、江戸まで下ると徐々に庶民のお祭りとして確立してきて、今に至るということのようだ。
http://www.jishujinja.or.jp/tanabata/yurai/

でも、いまはところどころでは七夕まつりが開催されて、取り上げられるけれど、個人としてなにかを感じることは多くないように感じる。
でもこのいろいろごちゃまぜな由来が、日本文化らしくて大切にしていきたいとは思う。

そっと空を眺めて、織姫さまと彦星さまの再会を願うくらいのふわっとした形で、七夕を感じたいなと思った。

今夜、空を見上げる。


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