『はるのおと』(凋叶棕)の考察 ~やっと成功が見えてきた~
『二色蝶』でうまく行かないところから、『二色蝶』のおかげでやる気を取り戻して再び永遠を掴むために歩みだした主人公。
そして、『はるのおと』はやっと春が見えてきたという話。つまり、やってきたことが軌道に乗りだして展望が見えたという話じゃないかと思います。
背景概説
東方Projectは自らの作品の設定や音楽をもとに一定のガイドラインのもと自由に二次創作することを推奨しています。
登場人物はリリー・ホワイトという、春の訪れを告げる妖精です。
歌詞分析
わたしが
つたえることばを おおくは
もっていないように
これらが
もたらすことばの おおくに
いみはないのです
実際軌道に乗り始めたときに実感がないという話があります。なぜなら、順調に行っているから感情を揺さぶられるようなこともなく、ただ、客が増え、お金がきちんと入ってくるようになっているからだと。
ことばで
つたえるよりも より つよく
とどけたいときに
わたしが
できることのなかで わたしは
つたえるのです
ただ、それでも客が増え、お金がきちんと多く入ってくるようになった。ということは成功したということ。
あたりまえの ことを
ただ それが きたのだと
あなたにも きづいてほしい
世の中に受け入れられるものを完成させ、世に提供した。そしたら客が増えてお金もはいるようになった。ある意味当たり前。それがやっと来たと。
はずむ こころ
あふれ めぶく
すべての いのちあるものの
だれもが まちわびた
きせつの おとずれを むかえるよう
誰もが待ち伸びた、過ごしやすい季節「春」。それが来たかのように順調に物事が進むようになってきた。心は弾み。
つらく ながい
きせつの はてに みちる
よろこびの うたが
だれもが ききもらさぬ ように
たからかに ひびくように
『ロストドリームジェネレーションズ』、『be your shield』、『スターゲイザー』、『二色蝶』のように辛く長い季節があった。だけど、その果に喜びの歌を奏でるような状況がやっと来た。
ひびくは あざやかに
そうして あなたも
このおとに みみをそばだて
きづいてください
ひびくは はなやかに
そうして あなたも
このおとに みみをすませ
きいてください
そらのいろ
そらのこえ
はるが きました と
つちのいろ
つちのこえ
はるが きました と
空の色、土の色、そのような形で自分を取り巻く全ての環境、それが春がきたと示している。つまり、軌道に乗ったということを示している。
みちる はるのおとを
いま あなたのもとへ とどけます
うまく行ったよ、成功したよ、という春を伝える春告精メリー
そうして
やくめ を おえた わたしは
そっと ねむりに つくのです
軌道に乗ったということ、ある意味それ以上でもそれ以下でもない。それを告げたからメリーは再び眠ると。
考察
長い苦労のはてに、なんとか軌道に乗せることができた。客が増え、お金もはいるようになってきた。ある意味順調に行ったということはそれほど実感があるものでもないかもしれない。でも、やっぱり嬉しいもの。それを示す曲です。
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