凋叶棕「Q」考察 ~立場によって見え方の異なる世界~

歌詞カードで赤文字で書かれている部分があります。おそらくは赤文字が曲の意図を端的にあらわしているのだと思います。
『咲き損ないの花』、『星空に消ゆ』、『weary monster』、『まぼろしの友達』から、「Q」は「異なる立場による見え方」が題材でしょう。


「咲き損ないの花」

咲き損ないの花は挑戦せずに知ってそうな顔で言う人間です。世の中の美しいもの、恐ろしいものはあなたのそばにあります。だけど、唄わず意地気なしがゆえに、理解はできず想像もつきません。


「星空に消ゆ」

この曲の星は物の解釈という哲学です。物の解釈という哲学は、検証できる科学以外の存在がゆえに数あまたの星の一つに過ぎません。
生きる運命を背負うにせよ、一つの解ではない哲学に向かい合わないとならりません。


「霧の中の怪異」


疲れたら早く寝ろ曲です。妖精たちは夢の世界にいざなう存在。何かに震えたり、寂しかったり、迷っていたりすると、眠れません。
それでも妖精たちが集まってきます。そして「だれだっけ?」と、眠り、夢の世界へいざなわれます。


「weary monster」

後世に残る歴史は勝者・生き残った者が作り、敗者の歴史は残りません。歴史は歴史を編纂する存在ゆえに歪んでいます。歴史の登場人物はもういません。歪んでしまっている歴史をつかさどる慧音の存在意味はなんでしょうか?


「Murdered by M」

創作作品で殺人者として描かれた霊夢。だけど、霊夢は実際に殺人者でした。妖怪退治していますから。殺しも巫女も同じように経験すればうまくなります。はじまりは同じでたらめで、リアリティに繋がっていきます。


「まぼろしの友達」

この友達は、子供じみた思想で小鈴が考えていた恋人じゃないかと思います。お互いを思いあう恋人ではないから友達にすぎません。強い感情で振り回される小鈴。子供を言い訳にします。しかし、相手を見ていないから友達としてすらまぼろしとなってしまいます。

この曲についてはさらに詳しく記載しました。


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