夜は一生

心に夜がやってくると、
一生朝が来ないような気がする。

そんなときって、
どんな歌もウソに聞こえるし、
なにを食べてもおいしくないし、
じっさいに胃の閉塞感がするし、
悩み相談した相手が楽しそうに笑っていると、なんだ、結局そうなのかよと思うし、
友達と笑い合ってる人をみると恨めしく思うし、
ドラマや映画の中で苦しんでいる演技をしている俳優を見ると、ウソなクセに、穏便な日常の中でわざわざそんなことしてバカにすんなと思うし、
別人に生まれたかったと思うし、
犬に生まれたかったと思うし、
鳥に生まれたかったとも思うし、
いなくなりたいと思う。

もう何したって何考えたってダメだ。
あたりまえだ。
悩みの原因は、それが突発的な悩みでもない限り、
原因は自分のなかにあることだから。
自分で選び取った悩みでもあるから。
考え方をかえたりとか、そんなんですぐに解決できるようなことでは、大抵ない。

幸運なことに、ここ数年間は、心に夜闇が襲ってきたことは無かったように思う。
なんでだろう。まあ、大きな外部の原因が無かったから。そんだけなんだけど。

でも、こんな日々がずっと続くわけじゃない、数年間単位で波があり、辛い時期はまた必ずやってくるもんだと、経験上思っている。

次に私の心に夜がやってきたときのために、
自分になにか伝えおくとすれば、
あと、過去のどん底にいた頃の私にかける言葉があるとすれば、
今が全てじゃない、
絶対状況はかわる、ほんとにかわるから、それも自分の思わぬタイミングで。
転機ってほんとにある。
逃げてもいい。逃げ場が、新しい自分の生きる場所だったりもするから。
てなことだ。

思わぬ救いの手がまわりにある。良く見渡して、プライドにがんじがらめになってるんなら、ちょっとだけ捨ててみて、さらけ出しても案外大丈夫だから、ほんとに大丈夫だったから。

そして未来の自分が、今の自分に対して、大丈夫なんだと絶対に言ってるし、絶対また笑いながら生きてるから。

小中学生のころって、自分で居場所をかえること、コミュニティを移動すること、
そういうことはできない狭い世界。
だから逃げようもなくって、
そんな時間が永遠に続く気がして(実際に、子どもの方が体感時間は長いから)
もう耐えるか、まわりがどうにかしてあげるしか無かったんだろう、と思う。
私にはどうしようもなかった。

でももう大人だ。
逃げたい場所からは自分で逃げてほしい。
やりたいことをやってるなら、もっと頑張ってほしい。

過去の自分に言ってるのか、未来の自分に言ってるのか。
まあどっちもなんだけど、
自分のために生きてね、努力はしてね、と背中を押したい。

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