見出し画像

ヘアドネーションをしました【カラーした髪や年配でもOK】

ヘアドネーションをしたいきさつ

特別なこだわりがあったわけではないけれど、私は長年髪は肩よりも長くしていました。外出が減った昨年、美容院へ行く足も遠のいたら、いつの間にかかなりのロングヘアーになっていました。

そこで、せっかく髪が長くなったので髪を寄付してみようと思いました。
「ヘアドネーション」です。

ヘアドネーションを行っている団体はいくつかあるようでしたが、JHD&C(Japan Hair Donation & Charity/ジャーダック)というNPO法人に髪を寄付することにしました。この団体は、病気などで頭髪の悩みを持つ子どもたちに無償でウイッグを提供しています。

私たち Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・通称ジャーダック)は、多くの方から寄せられる31cm(12インチ)以上の髪の毛だけを使って製作した医療用ウィッグ『Onewig(JIS規格取得)』を、頭髪に悩みを持つ18歳以下の子どもたちに無償提供している特定非営利活動法人です。JHD&Cのサイトより引用

JHD&Cに寄付できる髪の条件は

・31cm以上の長さがあること
・カラー、パーマ、ブリーチヘアでもOK
・完全に乾いていること

です。カラー、パーマ、ブリーチが大丈夫って、意外と知られていないと思います。
美容師さんの話によると、寄付した髪は一度キューティクルをはがして特殊なコーティングを施すから、カラーリングしていても大丈夫だということです。すごい技術です。それでも、人工毛より人毛の方がいまだに求められているのですね。

ヘアドネーションしたいと思い始めたのは、昨年の秋口でした。メジャーで測ってみると31センチはあったけれど、31センチ切り取ってしまうとベリーショートになってしまいそうでした。いきなりベリーショートにするのは私にはちょっとハードルが高かったので、そこからもう少し髪を伸ばし続けることにしました。

寄付する髪は手で引っ張ってすぐに切れてしまうほど傷んでいなければ大丈夫だということでした。でも、せっかく寄付するのだからなるべくいい状態で送りたい、そう思って、ドネーションすると心に決めてからは髪のお手入れを念入りにし、そしてようやく寄付できる長さになりました。

実際のドネーションの流れ

私が実際に行ったヘアドネーションのやり方を紹介します。

☆大切なことは「自分で送る」ということです。美容院の料金も自分持ちですし、送料も自分で払います。送る手続きも(以前は美容院が代行していたようですが)自分で行います。

①美容室を予約する

寄付する髪はどの美容院で切っても、自分で切っても指定された通りの状態で提出できればいいのですが、私は「賛同サロン」で切ることにしました。せっかく時間をかけて伸ばした髪なので間違いのないようにしたかったからです。
JHD&Cの活動に協力している「賛同サロン」は、JHD&Cのホームページから探せます。自宅から行ける範囲で、なるべくドネーションに慣れていて、ゆっくり相談に乗ってくれそうなサロンを選びました。

久しぶりに短く切るので、どんなスタイルにしたらいいかなかなか考えがまとまらなかったので、当日どのくらい髪の長さが残るかを見てから美容師さんに相談することにしました。

②いざ、美容室へ

まず、本当に寄付できるか長さをはかってもらいます。
先の方は髪がまばらになっているため31センチにカウントしないそうです。
私の髪の長さは大丈夫でした!

実はこの時点で、本当にその日に髪を切るか迷いがありました。来月長男の結婚式があるからです。
伸ばしっぱなしだと長すぎてだらしなくなりそうだし、短くなりすぎるのも心配。ずっと髪が長いので、短い髪が似合うか不安だし、セットできるのかしら???もし、結婚式は長い髪のままがよさそうなら、その日は整えるために最低限のカットをしてもらって、式が終わってから改めてドネーションすることも考えていました。

美容師さんにそのあたりをお話ししたところ、その日に整えるためにカットすると、やはり少し短くなってしまうのでドネーションできるのは初夏くらいかな、というご意見でした。

さらに初夏まで待つのはちょっと辛いということ、切っても大丈夫そう(似合いそう)と美容師さんに言っていただけたことで、結局その日に切ることに決めました。

早速髪を束にします。ものさしできっちり測りながらゴムで止めていきます。そして、いよいよ・・・はさみでジョッキン!と切り落とします!

ヘアドネーション

髪はゴムでまとめてジップロックに入れていただきました。持ち帰って自分で送ります。

とってもさっぱりしました!自分でもセットしやすいように考えてカットしてくださって、乾かし方やセットのコツも教えていただけて大満足でした。

ちなみに、写真だと茶色っぽくて傷んでいるように見えるかもしれませんが、お手入れの甲斐あって髪質は美容師さんに褒めていただきました!私は髪をヘナという植物の粉で染めているおかげで、髪が比較的しっかりしているようです。髪の量も年の割には充分あるみたいです。

③髪を送ります

送り方は詳しくJHD&Cのホームページに載っています。

レターパック(コンビニなどに専用の封筒が売っています)に、以下の3つを入れてポストに投函すればOKです

A:髪の状態などを記入するドナーシート(JHD&Cのホームページからダウンロードできます)に記入。(シートが印刷できなければ、同様の内容を書いたものでも大丈夫だそうです。)
B:「受領証」が欲しい場合は返送用封筒(封筒に宛先と差出人を記入し、切手を貼る)を同封
C:ジップロックに入れた髪(ジップロックは完全に閉めない方が良い、湿気がこもるため)

このように、送る手続きは簡単です。

最後に

昨年、私の大事な友人が白血病で大切な大切な息子さんを亡くしました。何も私に出来ることはありません。せめて、私の髪が様々な事情で髪に問題を抱えた子どもたちの助けになったら、と、思っています。

ウイッグが手に入ることで誰かの毎日が少しでも楽しくなれば、という思いからの行動でした。でも、ウイッグが求められる意味は単に髪の毛のおしゃれを楽しみたい、ということだけでないことがわかりました。

今回色々なサイトを読んだところ、髪がないことでいじめられたり、笑われたりという悲しい経験をする子どもたちも少なくなく、その対策のためにウイッグが求められているそうなのです。

本来なら、ウイッグをつけないそのままの姿でも堂々と過ごせるようであって欲しいです。いじめ予防ということでなく、純粋に楽しく毎日を過ごすためのウイッグになる日を願います。

昨年からずっと心に決めていたヘアドネーションができて良かったです。ひとつのウイッグを作るためには30人~50人もの髪が必要なのだそうです。ですから私の髪はほんの小さなドネーションに過ぎません。それでも、どこかの誰かの役に立てたということは私の胸をあたたかくしてくれました。

それに、春に向けてイメージチェンジできたのも嬉しいです。今までと違うファッションにも挑戦できるかも、とウキウキしています。




いただいたサポートは、素敵なnoteのサポートや記事購入に充てさせていただきます✨