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アニメ推しの子1話の神回から感じた、嘘を本当にする世界

空飛ぶ引きこもりライターの千聖(ちさと)です。

最近はもっぱら、漫画を読むことがほとんどだったのですが(見だすと止まらないので・・・)

久しぶりにちょっと興味を持ったアニメがあって、というのも、小学生の姪っ子に、「最近の小学生の流行りってなに?」と聴いたら、答えてくれたのが、


アニメ「推しの子」の「アイドル」という曲、ということを伝えてくれました。


推しの子は、1巻の何話かまでを漫画で読んだことがあって、面白そうだなあ、と想って気になっていたのですが、まさか小学生からその話題が出るとは・・・と想い、アニメを見てみたら、曲もなのですが、内容自体も、1話から、ものすごい神回だったので、鳥肌が立ちました。

そこからの気づきをお伝えしたいなと想います。


この話を読む前には、実際にぜひ、アニメ1話を見ていただけたらなと、その後からも面白いのですが、1話だけでも、神回なので・・・!!

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なぜ小学生がこのアニメに惹かれたんだろう?

最初は、どうして小学生がこの話に惹かれたんだろう?

そう思いながら、けっこう客観的に見ていたのですが、なんとなくこの作品のテーマである、「嘘」というところに、徐々に私自身惹かれていきます。



自分は嘘で塗り固められている、

八方美人で作った自分を生きていた、うそつきの自分。

自分らしくというよりも、周りの人に合わせたりしていて、カメレオンみたいで、自分がない、自分らしさがわからない・・・・


それはかつて、私自身が小学生あたりから持っていた気持ちで

もしかしたら、いまの小学生たちも、

そんなふうに生きている人も多いのかもしれない

というのも少し感じて


だけど、ふと、あるとき、私はある話から、大きく心揺さぶられ始めます。


それは、天性のアイドルのアイが、アイドルを目指した理由の話でした。

苺プロの社長からスカウトされたアイは、私なんて向いてない、と言います。


親から捨てられてしまい、施設で育っていたのだと。


アイドルというのは愛してる、とファンの人に言い、愛されるお仕事。

なのに


「嘘つきで人嫌いの私とは真逆

こんな私はきっとファンを愛せないし、ファンからも愛されないよ」 推しの子1話より



だけど、スカウトした社長は、


「良いんじゃねえの

そもそも普通の人間に向いてる仕事じゃないし

そういう経歴も個性じゃん?」  推しの子1話より


と言います。


だけれども、自分が言ったら嘘になる・・・

それでも社長は、アイドルは嘘を求めている、嘘がつけるのも才能だと言います。



嘘でもいいの?


それでも愛してると言っていいの…?



輝きはじめるアイの顔。


そして、社長はさらに、続けました。


「本当は君も人を愛したいって思ってるんじゃないか?

やり方がわからないだけで、その対象が見つからないだけで」 推しの子1話より



この言葉が、すごく、わかるなあああああと想ったのです。


そうなんですよね・・・


こんな自分じゃ誰も愛せないし愛されないよ。


そのことばは、逆なのだと。


ほんとうは誰かを愛し、愛されたい。


それが、本当の気持ち。

魂からの叫びで本当に生きたい生き方。


でも、それができないと思ってるから、苦しいし、辛い。



でもそんな自分だからこそ、できることがあると。

そんなふうに言ってもらえたときの、


アイのあのぱっと花火が開いたかのような

あの表情、


ほんとに人は、あの表情をするのです。



それを私も間近でたくさんの方との出会いで、見させていただくことになりました。



そして、1話のラストで、自分を傷つけた人にでさえも、君のこと愛したいと願っていると伝えられる。


それほどの力強い姿を見せたアイに、

そして、子供たちへの本物の愛してるの言葉に。


その姿にきっと、

いま、

自分がなくて、自分軸がなくて

カメレオンで誰かに愛されている感覚もなくて

自分ってよくわからなくて


自分って嘘みたい。


そんなふうに想う子供たちの背中を、未来に押したのではないかと、想ったのです。


そして嘘は、本当になる

この世界は嘘でできている。

そう言うと、悲しい世界のようだけれども、嘘、と言う言葉を、


妄想、


に言い換えると、これは本当だなぁと私は感じています。



この世界は妄想でできている。


→なぜなら、





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