下書きが溜まってゆく
今日もまた、途中で筆(指)が止まり、そのまま言葉をそっと沈める。
ふとタイトルが浮かんだもの。
歌を聴いて感じたこと。
あの時のことを思い出して書きたくなったもの。
書き進めているうちに話がそれ、気持ちが散乱し、いや単にどう表現していいかわからなくなって、また時には急に面倒くさくなって。
それで、そっと画面を閉じて下書きに落とし込む。
いっそ消してしまいたくなることもあるけど、もったいないが勝っちゃって、結果、未完成の下書きが溜まっていく。
ストックがあるのとは違う。
未完成の何ものでもないものが溜まっていくんだ。
寝かせたところで、そう熟するとは思えないから、陶芸家が駄作を床に叩きつけて割るように、文豪が原稿用紙をくしゃくしゃにして部屋中に投げ散らかすように、一旦すべて御破算にしたくなる。
今、BSでVaundyのライブを放送している。
もじゃもじゃヘアーなのは知っていたが、曲を聴いたのは初めてだ。
あら、お髭も生やしてんの?
MCも饒舌じゃん。
いわゆるセンスのある楽曲。
とても才能があるのだろう。
センスのいい人はいっぱいいる。
こないだ幼馴染がそう言ってた。
文章だってそうだろう。
果てしがないなぁ、全く。
なんだか熱くなってきた。やる気が漲ってきたわけではない。
時々起こる、お年頃のカラダの現象だ。
熱い。暑い。
年齢なんてただの数字だ。
だが数字が嘘をつかないこともある。
老いというものを無視できないところに来た。
こないだ父と久しぶりに街を歩いた。一緒に歩きながら、「じーちゃんも、そう遠くないいつか居なくなるんだなぁ」など思った。
遅かれ早かれ、自分もそうなる。
世を、命を儚んでいるわけではない。
そうなんだなぁと感じることが増えただけだ。
Vaundyがまだ歌ってる。踊ってる。
あれ!これ生中継じゃん!
へー!
代々木体育館だってよ。
(正確には代々木競技場 第一体育館)
もうこんな大きな会場でライブできるんだな。
下書きは溜まっていくけど、老いもじわじわ迫って来てるけど、最近、久々にアクセサリーをつけたいと思っている。
むかーし、自分へのご褒美に買ったアクアマリン。
まだ指に入るかなぁ。
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