君が僕を知ってる
誰かが言ってた。
何を言っても誤解されない。
それが本当の友達だと。
***
毒を吐きたい夜。
清志郎の歌が思い出される。
私が毒を吐いたら「そうか!」と言って、その毒の塊はそのまま後ろに放り投げて欲しい。
君まで毒に侵されたらいけないから、その塊を見遣りもせず、そのまま雑に捨てて欲しい。
「そんなこと言う人だったの?」はそこにはない。
ただ「そうか!」と言って、そうして欲しい。
私もそうする。
そんな友達が欲しい。
***
自己肯定感を削れて帰って来た日。
「今、居る?……」
なにも考えずただ君に電話する。
「どした!ジュース飲みに行くか!」
そこはジュース。飲めないから。
今、生いちごジュースが旬なんだよ。甘酸っぱくて、いちごそのもので美味しいんだ。
一緒にズルズルすする。氷をカラカラ回しながら。
「悪いね。今度は君の好きなものおごるわ!」
そんな友達が欲しい。
***
清志郎は最後、このフレーズを繰り返し歌う。
チャボ(仲井戸麗市)と一緒に。
大学の同期に、男女含めてこういう友達が数名いる。有り難い。
ただ、みんなそれぞれ離れてる。
すぐには会えない。
近くにもそんな友達が欲しい。
どうすれば作れる?
自分らしくあること?
なんだ自分らしくって。
君が何を言っても誤解しない人に、私が先になればいい?
でっかい人間になるしかないかい?
君が私を知っているように、私も君を知っている。
そういうヒトになれればいい。
ココロが削られた日、そんなことを思った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?