認知症のおばあちゃんと老犬になった愛犬の話
愛犬も18歳くらいになって歩く時よろよろになってきた時でした。
おばあちゃんが痴呆症でおかしくなってしまいました。
自分でお財布を隠して「あんたが盗ったでしょ!」と怒りだしたり、深夜に一人で外に出て行こうとして止めたら怒りだして無理やり出ようとしたり。
母と姉と私でいつも耳をすませて出て行こうとしたら止める毎日になりました。
愛犬もよろよろなのに自力でおしっこの場所に行こうとするので体を支えて手伝ってあげる為に時々愛犬と一緒に寝ていました。
おばあちゃんが外に出ようとする時すごい力で、二人がかりでなんとか止めないといけなくて…私には腕に噛みつこうともしてきました。
そのうちトイレもちゃんと出来なくて家用のおまるをおばあちゃんの部屋に置いたのですが、すごく臭いしちゃんと中にしてくれない時もあるし、暴言も多くなってきていました。
私はネットの人やお仕事場の職員さんに相談したら「やっぱり家族がお世話するのはみんな疲れるし身内だからこそ余計辛いから施設に預けた方がいいよ」と教えてくれました。
私はさっそく母に言うのですが、息子である父が「施設なんかに入れたらかわいそうだろ!家族なのに世話も出来ないのか!」と自分は何もおばあちゃんの世話をしていないのに我儘を言っているようでした。
でも一番おばあちゃんの世話をしていたのは血のつながっていない母でした。
それからずっとお世話をするのですが、日に日に皆つらくなってきて、でもどうすることも出来なくて。
父と一緒にいる時におばあちゃんが騒いだら父がキレておばあちゃんに暴言を吐き二人で言い争いになるし、散々で母も姉も私も精神的にまいっていました。
そこで姉が「施設に入れた方がいい」と提案したみたいで、私の時はまったく聞き耳を持ってくれなかったのに母と父で相談してディケアサービスの施設に最初しばらくは一週間に何回か通わせてもらうことになりました。
おばあちゃんは行きたくないと部屋にこもって行かない日もありましたが、前よりは楽な時間が出来て安心できました。
それからどこそこが悪くなって入院したりもして、起き上がれなくなってからは本格的に施設でお世話してもらおうということになりディサービスにおばあちゃんは住むことになりました。
愛犬はその間、何回目かのおばあちゃんの入院時に亡くなりました。
人生の一番の宝物であり、生きる理由の愛犬がいなくなったら私はもっと泣いて泣いて無になるんだろうなと思っていたのですが。
おばあちゃんが入院して、母と姉と私で交代で付き添いで泊りに行っていて(私もしっかりしなきゃ)と思っていたのか、愛犬が亡くなった時は一番テキパキ行動出来ていた気がします。
丁度私と母が交代の時だったし、私なんかより母が一緒にいてくれた方が愛犬は安心できるんじゃないかと急いで用意をして交代しました。
なので愛犬が火葬されたのは見ていないのですが、亡くなる前の日に一緒に寝ていて、愛犬が寝ないで私の顔をジッと見ていたのがあったからそれが今でも頭に残っています。
いつも痛みも我慢して、みんなが大変なのをわかっていたのかお漏らしをしてしまったら申し訳なさそうにしていて、上手く歩けないのに自分でなんとかおしっこに行こうとして、いい子すぎてカワイイ子で時々悪いことをして。
今でも一番大切な存在なので時々心の中で話しかけたり遊んだりしています。
愛犬以上に好きになる人が出来たらそれが恋とか恋愛というやつなんだろうなと思うのですが、そんな人はいない気がします。
今後動物を飼えるなら同じくらい大切にはなりそうですが。
おばあちゃんの話をしていたと思ったら愛犬の話になってしまっていました。
おばあちゃんは小さい頃、友達がいない私とお手玉をしたりして遊んでくれた人です。
でも父のことがあって精神的に人間が苦手になった時におばあちゃんに話しかけられても無視してたことがあります。
なのでおばあちゃんにも申し訳ない気持ちがいっぱいあります。
父をかばったり、私に「泣いちゃだめ!」と言ってきたり、病気で暴言を吐かれたこともありますが、母が入院している時にお母さん代わりになってくれたり私と遊んでくれた優しいおばあちゃんです。
後にまたおばあちゃんの話がまた出てくるので、その時にまた同じことを書いてしまうかもですが。
愛犬の話は別記事で書こうと思ってたけど書いてしまいました。
小さい頃から動物を飼っていたけど、やはり一番ちゃんと接することが出来た…と思うこの愛犬が一番の宝物です。
相変わらずの文章で読みづらくて申し訳ないですが、ここまで読んだ方ありがとうございます。
いつも読んでくれている方も本当にありがとうです。
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