一人暮らし初日のこと

11月1日、入居の日です。

その日はお仕事はお休みさせてもらって、母と姉も一緒に来てもらいました。
姉は一番最初の荷物運びの時に付き合ってくれたので2回目でしたが、母ははじめてでした。
グループホームの職員さんがくるまで母は「ちゃんとやれるのかい」とふてくされたように言っていたのでハラハラしていたけど、後から考えると本当に心配してくれていただけなのかもしれません。


最近気づいたのですが、わかりやすく心配してくれないと私はまったくその優しさに気づいてあげられない人間だったんだなと思いました。
今まで否定され続けて、自分も周りも私のことより私以外の人優先だったのでそれが当たり前と思ってしまいます。
なのでわかりにくい優しさを「攻撃されている」と勝手に勘違いして怖くなったりイラっとしたりしてしまう所がある気がします。

そういうとこも心に余裕が出来て治せればいいなと思います。
治せてもっと人に優しく、自分にも優しく出来たらいいなと思います。


職員さんが来てレンタルでもともとついてる電化製品とかカーテンとかを一緒に点検しました。
湯沸かし器や洗濯機等の気になってた使い方もわかりました。
いえ、湯沸かし器?の使い方はわかったと言うより「この温度にしておけばいいよ」って言ってくれたからそのまま変えていないだけですが。


母がずっと気になっていた水抜きのやり方も教えてくれました。
でもちゃんと覚えていられるかわからないので(寒い日には絶対にこの部屋に帰る)と思いました。
わからなかったら連絡してくれれば一緒にやることも出来ますよとも言ってくれたので大丈夫だろうと自分を安心させました。

説明が書いた紙とか大事なものを入れられるケースもくれました。


職員さんが帰って、母と姉と3人になってやっぱり母は「本当に大丈夫なのかい」と言っていましたが、前より明るい感じに見えました。
ただ単に私の不安が怒っているように見えていたのもあるのかもしれません。

「あとやること無いし、このあと買い物もあるから帰るよ」と姉が言って、二人ともすぐ帰ってしまいました。


(飲み物とか食べ物とか買っておもてなしした方が良かったのだろうか)と少し思ったけど「実際母のお買い物はいつも早い時間だからな」とも思いました。

一人になったらどうしていいのかわからなくなったけど、とりあえず荷物を色々使いやすい位置に置いたりしました。
ホテルに泊まっていた時のように「自分のではなく誰かのもの」って気がしておっかなびっくりの初日でした。

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