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下落相場での投資の話

駄文をご容赦ください。

バブル高値を抜いて調子の良かった日本株が新しい年度に入ってから下落を続け、今は完全な調整相場になっています。40900円辺りまで上昇した日経平均が今は37935円ですから(いずれも四捨五入)3000円近く下げた状態です。本日(0426)はちょっと盛り返してこの状態ですから昨日は酷い状態でした。

新しいNISAが始まって以来本格的な下落相場ということで、我慢しきれずに市場から去る人も少なくないと聞いています。資産があれよと言う間に減っていくのですから怖いのは慣れた人でも同じです。そこで止めてしまう人はリーマンショックの時も多数居たはずです。その人たちもブログを作ったりしていたと思うのですが、その後はどうしたでしょう。

NISAでの損切りは悲劇だと思います。特定口座と違ってただただ損をしただけです。損を確定しないためには、口座は残して置いて、もし枠が残っているなら徐々に入れ直すべきだと思います。枠が残っていなければ課税口座でも構わないです。しょうがないですからね。より低いところで入れ直せたら、そりゃあもう計画が当たったようなものです。

市場には暴落も高騰もあると充分に聞いていたはずです。しかし調子の良いときは早く儲けたくて、多分枠いっぱいの全額で買った人が多かったのじゃないでしょうか。その段階で結構なお金持ちですが、充分な心構えと考えを持たないまま儲かり根性で始める人は、損をしたときに必ず証券会社や銀行に騙されたと言い始めます。現実にもそんな人を見ています。そして何故か、私が知る限り、年寄りが多い。私も年寄りの一人ですから免じて言わせていただきますが、投資で失敗する年寄りは大体短気で癇癪持ちだと思います。

リーマンショックでも、怖くて一旦は逃げても、その後に徐々に入れ直した人のその後はどうでしょう。あれ程のパニックでも今から思えばノイズみたいなものです。これは以前にも書いたと思います。もし積み立てをやっているなら、むしろ下落相場があるから結局は収益があがるのだと思ったくらいが良いのではないでしょうか。何等動じることはないと思いますがむしろ、下落の時は積み立て分とは別にチンタラと買い増すくらいののんびり投資が良いと思います。

三年前の秋だったか、私の資産が想定よりも増えて歓喜の雄叫びをあげたことがありました。ついにここまで来たかと思ったのです。俺もやるじゃないの。嬉しくてわざわざ夜中に飛び出して飲みに行きました。しかしその後は冴えない相場になり、何度も悲鳴をあげて、今また三月の最高値で喜びを満喫していました。そしてこの下落相場です。

アーレー!!

ここからどうなるかなんて誰にも分りません。どんな人にもわかりません。これからトランプショックだってあるかも知れません。しかしながら、三年前の、喜びついでに飲みに出てしまったあの夜よりも、今現在の資産の方がまだ高い位置にあるのです。投資はここが重要だと思います。勿論、円安の分もあるでしょうが。

どんな時代にもパニック屋というのが存在していて、どんな時でもパニックが来る、暴落が来ると言っています。それが分かるなら彼らは動画で儲ける必要もない大金持ちです。どんな時でも騰がると言っている武者さんの方が私には親しみがあります。長期で投資をする者はリバランス以外に市場の金を動かすことはありません。私は面倒なのでいちいちリバランス程のことはしていませんが、危ないと思ったら小さく売ったりしています。しかし必ずその分は徐々に入れ直す。そうやりながら気長に市場と付き合っています。市場のことも知らず株のこともわかっていませんから、精々そうするしかありません。

しかしながら、NISAでの損切りで逃げたままにするのは、これは全くの本当の損失です。いかにも愚かな行動だと私は思いますが市場に戻らないならどっちだって同じです。始めたのならじっくりと市場と付き合う。逃げたり戻ったりでも良いと思います。

勿論逃げるなと言いません。後であいつがああ言ったと言われかねません。そのタイプの人はそのまま退場した方が良いと思います。しかし、多少でも自分で思考できる人であるなら、多少は失敗を繰り返しつつも市場と付き合う訓練をしたらどうでしょうか。

当り前ですが、投資は全て自己責任です。一部に、自己責任論こそ無責任という人もあったように思いますが、投資に関しては自分の頭で考えて結論を出すしかないです。

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