前前前世から君をずっと探し続けたよ。

はい、との事で今回、noteで開催されている企画「私の不思議体験」に合わせてTwitterでアンケートを取らせて頂いた結果、1番票を集めた私とパートナー様との前前前世なお話について語っていこうかと思います。

いつも以上に電波でスピリチュアルなので、受け入れ難い方はこの先に進まずおかえりくださいね。

それでは、まずは登場人物などなどから始めようと思います。

ちゃんと帰りたい方は帰りましたね……?苦情は受け付けませんよ!。


登場人物

私→現世の私、いわゆる陽向 朝日。

パートナー様→パートナー様、過去note参照のイケメン、朝日のnoteのトップランカーでもある(朝日にとって凄く予想外だった)。

アナ(仮名)→自警団のリーダー、立場上部下や提携組織が沢山居たりあったりする為呼び名がイッパイアッテナで基本的に本名の「アナ」で呼ばれる事は無い、ごく親しい物には「アリエナ」と呼ばれている、「地獄」と呼ばれる事もある、リエルが大嫌いで絶対に殺すと決めている。

リエル(仮名)→ゴロツキのリーダー(?)、色んなゴロツキを纏めたり組織したりする事もある、アナの事を気にかけており「俺が殺すまで死なれちゃ困る」と何度も助けている、「アリエナ」はアナとリエルのアナグラムであり、彼が名付け親。


現実編

パートナー様に出会ったのは今世でもまだまだうら若き頃でした、明確な年齢を書くと違う意味で香ばしくなってしまうのであえて伏せさせて頂きますが。

1番最初はネットで出会い、そこから同郷だとわかりました(相手のプロフィールを見るとわかるシステムでした)(1部の人は魔界とか書いてましたが)。

その3年後、現実でも出会い意気投合した私達は「男(同士の)友達」になりました(コレまた過去note参照)。


その辺からでしょうか、私はチート系の悪夢ともスカッとする夢ともつかない夢を見るようになり始めました。

よく戦っておりました、私は最強でした、誰も叶うものはおらず、恐れるべき敵もいない。

ですがなんとなく私には居心地の悪い、悪夢でした。

今でこそわかりますが、それはきっと大往生でこの世を去ったかつてのアナの悲しみだったのだと思います。

アウトロー版「ロミジュリ」

アナは父の記憶を持ちません。


母の事はかろうじて覚えておりますが、母の事すら捨てたもの、捨ててしまったものとして認識しておりました。

 アナが本名を名乗らないのはその辺から来ています。

その当時の名前のシステムは(産まれた時につけられた名前)・(母の名前)・(父の名前)だったのと、アナに名前をつけたのはもちろんの事両親だったからです。


アナは自警団を結成し、そのリーダーになった辺りから家族と疎遠になりました、いえ疎遠になるようにしました。

やってる事は民を守る行いとはいえ、その当時の自警団などゴロツキも同然。

いつ何に狙われるか、どんな逆恨みをされるかわからなかったのです。

それに家族を巻き込む訳には行きませんでした。


そして、それでもアナはそんな「自警団」の現実を打破して行きました。

沢山の貴族、組織と提携してキチンとした組織として基盤を作りました。

そんなアナの自警団に入ろうとするものは多数おりました、アナは沢山の民に愛され、部下に愛され、そしてその恩を民を守るという行為で精一杯返していくのでした。


そんな中、問題になってくるのが元々のゴロツキ共です。

ゴロツキも好きでゴロツキになったのではありません、産まれてその場で捨てられて、ゴロツキに拾われて、沢山の武器の使い方を教えられるも成長したらポイと追い出されて……名前すらなくとぼとぼと歩く少女が1人。

そんな少女を拾ったり、行く場の無いものに居場所を与えたり、そんな事をしていたのがリエルです。

リエルにとってゴロツキも自警団も関係ありません、好きなやつは守るし好みであれば男女問わず抱くし、敵に回ろうがそんな事はおかまいなし。

アナが自警団として有名になる前からずっと、このリエルという男はアナがしくじったり何かに負けそうになる度に「俺が殺すまで死なれちゃ困るなあ」と助けに入ったのでした。

アナからすれば怒り心頭、そもそも自警団の頭がゴロツキから守られたなんて知られたらどうなる事やら。


アナは毎日毎日「どうにかしてあの男を黙らせられんものか」「ああまいったなまた助けられてしまった情報が漏れないようにするのも大変なんだぞ!いっそ死んだ方が楽なものを!」と考えながら暮らすようになりました。


ある日アナは問いかけました。

「リエル、お前ももう少しマシになったらどうだ、私の部下になれ、お前の守っている背負っている者共々受け入れてやる、何度目かの提案かもう数えるのも面倒だが、その方が皆幸せになれるんじゃないか?」

リエルは答えます。

「いいや、俺達にそんな物はいらねぇ、それにな……お前らじゃわからん悲しみや背負うべき物が俺達にはあるんだ」


二人は、結ばれてはならず結ばれる事を徹底的に拒むかのように、別々の道を歩むしかないのでした。


とぼとぼと歩く少女

先程話しに出てきたとぼとぼと歩く、武器を沢山教えられた武器のような少女は例えではありません。

その子はリエルの元に付き従い、夜の相手をもするようになってから「メイス」と呼ばれるようになりました。


そして悲劇へ

当たり前のように喧嘩して、当たり前のように戦って、当たり前のように仕事して、当たり前のように…………当たり前が続くと思われていた、物騒だけれども平和な日の事です。

当たり前の戦闘中に、当たり前ではない出来事が起きました。

リエルが右肩に弾を受けたのです。


その夜、リエルはメイスを呼び出します。

「俺を殺せ、お前なら出来るんだろう?……この怪我じゃもうダメだ、弾を取り出すのも難しいそうでな、どっちにしろ弾の毒が回って死ぬらしい、腕を切り落とせばどうにかなるらしいが、そんな事になればこれ以上この世界で生きる事はどっちにしろ無理だろう、一思いに殺してくれ」

メイスは泣き叫びながら訴えます、リエルが背負っている人達の未来のこと、組織の事、腕ぐらいがなんだそんな物なくたって参謀でもやればいいじゃないか……何よりお前に惚れている私にやらせるのか、そんな事を何度も何度も泣き叫びながら説得します。

それでもリエルは殺せの一言。


「本当にお前は酷くてさいていなやつだ」と罵りながら、仕事用ではない綺麗な彫り物がされた銀のナイフで、それでも鮮やかに殺してみせます。

殺される前、彼は穏やかそうでした。

心底、安心していました。

メイスはその理由がわかっていました。


「結局あの女に無様な自分を見られたくなかっただけじゃあないか、その癖に私にこんな事をさせるのか、私の事なんて見てもくれなかったじゃあないか」


わんわんと泣いて、その場をかけさりました。


夜が明けて、次の日。

「あのリエルが弾を受けて瀕死らしい」なんて噂を聞きつけたアナが起きてすぐ駆け出して駆け出して辿り着いたリエルのアジト。

「アイツが死ぬはずない、死ぬはずないんだ………!!!」

そんな思いとは裏腹に、横たわっているのは冷たくなった穏やかな顔のリエルでした。

沢山の死を、見てきたアナはこんな場面でもほんの少しだけ冷静でした。

「おかしい、昨日の今日で死ぬもんか」

よくよく死体を見てみれば首への刺傷で死んでいる事がわかりました。

横に落ちている犯行に使われたであろうナイフには見覚えがありました。

「あの、女狐め…………!!!」

すぐにそれが誰のものか悟ったアナが表にかけだすと、待っていたかのようにメイスがいるのでした。

「アハハ、おかしな顔、そうねお察しの通りあの人はあたしが殺したのよ、綺麗に死んでいるでしょう?、当然ねあたしの腕だもの苦しみもしなかったわ」

アナはその胸元を掴み、睨みますが……憑き物が落ちたかのようにスっと手を離します。

「あら?あの人を殺したあたしが憎くないの?殺したらいいじゃない」

「私は腐っても自警団のリーダーなんでな、復讐なんてちゃちな事はしない、そもそもあんなゴロツキ死んで私が困る事は何も無いさ」


そう言ってアナは、愛した者とその家族とも呼べた可哀想な武器のような少女に背を向け、永遠に関わる事はありませんでした。

メイスは憎々しげにその姿を見送り、その後彼女の話を聞くことはありませんでした。

誰かの武器として暗躍したのかもしれませんし、野垂れ死にしたのかもしれません。


とにかく最後まで素直になれなかった3人の物語はコレでおしまい。

20代後半で死んだリエル。

年齢も行方もわからないメイス。


この2人に比べてアナは沢山の部下や親しいお友達に囲まれて、その全てを看取り、50代後半まで生きました。

大往生だ、なんて言っても、周りを見ても誰もいない親しかったものは皆、みんな、みぃんな天の国。

ベッドの上で、安らかに贅沢に死にながら、アナは悲しくて悲しくて悲しくて…………「今度こそ、この手でお前を殺してやる……探しに行くからな…………」と思ったのでした。


終わり

終わりです!!!!泣きそうになりながら書いている朝日です。

わりと相当なトラウマになっており普段メンヘラな癖してパートナー様が死に急ぐと烈火の如く怒って色々喧嘩になる事が多いです。今はその数多の叩き直しと幸せな毎日によりそのパートナー様の前前前世から続く悪癖は治っておりますが。

登場人物を書いている時点で「いやいやいや……濃くない?無理じゃない?コレ人に読ませていい物なの?」「いやいやいや絶対にダメだよコレキラキラスピリチュアルお花畑だと思われて仕事減っちゃうよ!」などと思いながら、思いつつもこの際なので書き上げました。

投票してくれた人の好奇心に嘘はつけない(涙目)。

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