魂を揺さぶる中島義道の言葉
たった一度だけ
チャンスが与えられ、
まもなく死んでしまうことを
思うとき、
あなたの生き様は
なんと「慎ましい」
ことであろう。
明日にでも死んでしまう
かもしれないあなたは、
もっと欲深くなければならない。
あなたのしたいことは、
善人たちの生暖かい吐息を
吹きかけられ、
静かに満足して死んでいくこと
だけなのか。
そうであるはずがない。
☆☆☆
あなたの欲望の火を
ふたたび燃え立たせよう
そして 悪魔と契約して
少年のように
あらたに冒険の旅にでよう
たとえあなたを待つものが
壮絶な死であろうと
あらゆる年代に知ってほしい言葉だ。
無限の未来が目の前に広がる青年にはもちろん、一度夢破れてくすぶっている中年諸君にも突き刺さるのではないだろうか。
私の大好きな言葉である。
この言葉を目にするたびに、いつだって、どんなときだって、熱い思いがこみあげてくる。
『悪魔と契約して
少年のように…』
ここが一番胸に染み入る。
そう、命と引き換えにすることがその条件。
すなわち“全てを失う度胸があるかどうか”
この決意なくして、夢にまでみるほどのものは決して手に入らない。
この言葉を見た瞬間の、ご自身の率直な感情、
これが「踏み絵」になる。
そこで気持ちがひるんでしまったのなら、それは自分の道ではないのかもしれない。
しかし身体の奥底から込み上げてくる、熱くたぎるものを感じるなら、
その道をいくのがあなたの運命なのだろう。
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