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ブッククラブ「Language Beyond」とは?

詩と生活のzine「ゆめみるけんり」が主催するブッククラブ「Language Beyond」についてご紹介します。

ブッククラブ「Language Beyond」は、2017年に東京・西荻窪のコミュニティスペース「あなたの公-差-転」でスタートしたブッククラブです。2か月に1度(現在は奇数月の第4日曜日、16:30〜)開催しており、2020年からはオンラインで試行しています。対面でも再開したいと思ってはいるのですが、コロナが収まらない状況がつづく限り、基本的にはオンラインをメインに開催していく予定です。

主催している人は、工藤順(ゆめみるけんり主宰、ロシア語翻訳労働者)ほか、「あなたの公-差-転」で出会ったみなさんです。

ブッククラブの開催のしかた

こんな感じで行っています。

  1. 参加者から次に読みたい本の候補を挙げてもらう

  2. 投票で次の回に読む本を1冊決める

  3. みんなでその本を読み、当日おしゃべりする

ちなみに参加費は無料です。

いままで読んできた作品はさまざまで、地域は日本から韓国、アフリカまで、時代も古典文学から現代文学まで幅ひろい作品を読んできました。⇒今まで読んできた本の一覧は[こちら]から。開催レポートも掲載しています。

例として……井上靖『天平の甍』、宇野千代『おはん』、村田沙耶香『コンビニ人間』、多和田葉子『地球にちりばめられて』、イェホシュア『エルサレムの秋』、コルタサル「南部高速道路」、グギ・ワ・ジオンゴ 『泣くな、わが子よ』、ソル・フアナ『知への賛歌』、アンドレイ・プラトーノフ「不死」、レイ・ブラッドベリ『華氏451度』、ケストナー『飛ぶ教室』、チョ・ギョンナン(趙京蘭)『風船を買った』など。
直近では、ケストナー『わたしが子どもだったころ』(2022年5月の回)、山内マリコ『かわいい結婚』(2022年7月の回)など。

ブッククラブの特徴と大切にする考えかた

ブッククラブ「Language Beyond」の特徴のひとつは、文学(フィクション)を読むことです。毎日の忙しい生活の中では、エッセイや社会に関する本などと比べて、文学の本を読む時間はなかなかありません。しかし文学作品を読むと、いまここにある現実からふっと離れて、いままで触れることのなかった新しい世界に触れるような感覚をもたらしてくれることはないでしょうか。未知の世界を垣間みせてくれることは、文学の持つ大きな力です。このブッククラブの名前「Language Beyond」には、いま・ここの現実から、どこか新しい世界に橋わたしをすることばをさがそう……という思いがこめられています。このブッククラブでは、年代も性別も考え方も多様な方々と、一つの文学作品を読み、そして読んだ経験をわかち合うことができます。

もう一つ、大切なことは、「読んでこなくても大丈夫」ということです。もしも、漠然と本を読むことに興味があったり、本について誰かと話したいとおもったら、ぜひブッククラブに参加してみてください。ブッククラブでは毎回、本を選んだ方から、その本についての説明を加えながら、本を読んでいない人もまじえて対話ができるよう工夫をしています。

このブッククラブでは、何か一つの正しい読み方を追求することはありません。大切にしていることは、参加者の一人ひとりが読者として何を思ったか、ということです。ひとりひとりの感覚を大切にし、認め合い、のびのびと感想が言い合える読書会になるように、参加者それぞれがその場に参加する当事者としてお互いに尊重しあうような雰囲気を作っていきたいと思っています。

初めての方もぜひお気軽にご参加ください!

参加したいなと思ったら…

このnoteのページに掲載する「次回の開催案内」に記載するweb会議URLからふらりとご参加ください。または、下記のメールアドレスまでご連絡いただければ詳細をご連絡します。(#を@に代えて送信してください)

droit.de.yumemir#gmail.com