4168 ヤプリ 決算分析
8/10に発表された証券コード4168 ヤプリの2Qの決算分析を行いましたので分析内容について記載していきます。
1.事業内容
業種: 情報・通信業
プログラミング不要でスマホアプリの開発・運用プラットフォーム「Yappli」運営。
2.2Q業績内容
株探より通期予想と四半期業績の推移を確認していきます。
〇通期予想
売上が過去最高予想で利益が黒字転換。
〇四半期業績_進捗率
売上47% (過去平均47%)
利益は通期予想を達成済で、売上は過去平均と同じ進捗率である。
今まで先行投資で赤字を出していたので、下期は広告費などの投資を行い、赤字を出して利益は通期予想通りになる可能性もある。
1Q、2Qともに黒字化を達成している。
決算説明資料を見て下期はどうなるのか確認を行います。
3.決算内容
〇収益構造
売上=アプリ数×サービス売上+ストック売上
売上構成:サービス売上15%、ストック売上85%
サービス売上(フロー収益):アプリ制作費や導入の支援費といったショットの売上
ストック売上:基本システムやオプション機能の月額利用料
〇決算サマリー
QoQで売上が落ちているのは、サービス売上が落ちたことが起因。
ストック売上は右肩上がりの成長を継続でしていて問題なし。
〇KPI
売上が増加するのにアプリ数、平均月額利用料、サブスクの解約率が重要になってくるので確認をします。
・アプリ数
契約アプリ数は右肩上がりで成長を継続。
・平均月額利用料
平均月額利用料は右肩上がりで成長を継続。
・解約率
解約率横ばいで問題ない水準
KPIを見ると順調に成長を継続しているので、3Q以降も成長が見込まれる。上方修正がありそうか原価、販管費、先行投資があるのか確認していきます。
4.上方修正するかどうかの確認
売上が通期予想達成すると考えると、通期49.76億、上期23.45億、下期26.31億円で下期は上期より売上が2.91億円増加することになる。
〇原価
直近では横ばいで安定してきている。
また会社側からはこれから増加する要因はないとのこと。
→売上が成長すれば利益はどんどん増加する。
〇広告費
下期に3Q、4Qそれぞれ2.7億円の計画。
→広告費は先行投資として増加させる。下期で0.82億円広告費が増えることになるが、売上で増加する分を考えると大幅な赤字になるような内容ではない。
〇人件費
前期より人をあまり増やしておらず、下期で大幅に増やす予定はないとのこと。
→下期で赤字要因にはならない。ちなみに人件費は横ばいということは給料のベースアップをしていない企業となる。
〇R&D(開発費用)
横ばいで今後も同水準で推移すると会社側からのコメントあり。
〇信託型ストックオプションの影響
現在のところ、費用計上の予定はないが、発生する可能性はあり。
→利益減少する要因
現在の状況を考えるとこれから大幅赤字になって通期予想通りになりにくいと考えられるので、上方修正はすると考えられる。
それもあって株価は決算後上昇している。
5.まとめ
ヤプリの決算評価
今後の期待★★★★★
上方修正しそうな状況ですが、株価はすでにだいぶ織り込んで上昇してしまっており、今からはリスクが高く残念です。このような銘柄を株価が上昇する前に気づけるように引き続き決算を見てnoteに投稿していきます。
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