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5253 カバー 企業分析

3/27にグロース市場に上場する5253 カバーを有価証券報告書をもとにどういった企業なのかANYCOLRと比較しながら企業分析したいと思います。

1.事業について

業種:情報・通信業
VTuberのキャラクターIPの開発や、
VTuberプロダクションの運営を手掛ける。

競合他社:ANYCOLOR

Vtuber事務所といえばANYCOLORとカバーの2社
※ANYCOLRは3/15の好決算で業績はかなり良く急成長銘柄。

〇カバーとANYCOLRについて比較をしてきます。
・Vtuber数
 ANYCOLRのVtuber179人。
 カバーのVtuber数71人。
 
 ANYCOLORの方が数は多いが
 カバーの方がYoutubeのチャンネル登録者数は
 圧倒的に多い。
 ランキングでは上位ほぼ独占。
 →カバーは少数精鋭。

カバーの有価証券報告書_Vtuber数
ANYCOLORの決算説明資料_Vtuber数
有価証券報告書_Vtuber登録数ランキング

・ANYCOLORとカバーの所属しているVtuberの
 違い
 ANYCOLOR:
 ゲーム配信、お笑い系、アイドルなどと活動が
 制限されずに、いろいろと配信している。
 英語圏に進出している。

 カバー:
 王道アイドル系。
 カバーも英語圏に進出している。

〇営業利益率について
 
ANYCOLRの営業利益率は36.8%で
 カバーの営業利益率は13%と低い。
 
 損益計算書を見ると原価は同じ程度であるが、
 販管費はカバーの方がANYCOLRと比べて
 2倍程度費用がかかっているため、
 営業利益率に差が出ている。
 カバーの方が従業員は多いので、
 人件費・設備などで
 差が出てきているのだろう。
 →ANYCOLORの方が少人数で
  経営をうまくしている。

 カバーの従業員数:401人
 ANYCOLORの従業員数:288人

2.今期の業績予想と進捗率について

〇通期予想
 
売上・利益ともに過去最高予想。
 売上前年比+32%  営業利益+16.9%

〇進捗率
 
売上   71%
 営業利益   81%

ANYCOLORの伸びを考えると上方修正が入りそう。
今までカバーとANYCOLORの業績は同じくらいであったが、今期は差が出てきている。

カバーHPより_今期の業績予想

3.業績について

2018年にホロライブを立ち上げて、
順次ホロスターズからインドネシア・イングリッシュと立ち上げている。
Vtuberの事業の歴史はまだ浅い。

有価証券報告書_沿革

セグメント4つ
①配信/コンテンツ:スパチャ(フロー)やメンバーシップ(ストック)
②ライブ/イベント:チケット代や物販(フロー)
③マーチャンダイジング:物販(フロー)
④ライセンス/タイアップ:ロイヤリティやプロモーション料(フロー)
※基本的にフロー収益がメイン

有価証券報告書_セグメント説明

売上割合
①配信/コンテンツ36%
②ライブ/イベン10%
③マーチャンダイジン41%
④ライセンス/タイアップ13%
→ANYCOLRと売上割合が異なる。

※ANYCOLRの決算内容は下記参照。
https://note.com/yumemirudreame/n/n1f78c61f2e5a 

有価証券報告書_各セグメント別売上

チャンネル登録者数は右肩上がりで成長している。

有価証券報告書_登録数の推移

〇カバーの強み
 
・ANYCOLORより営業能力が高いので
  タイアップに強い。
 ・独自のメタバースのプラットフォームの
  開発をしている。
  →今後運営がうまくいけば収益率が
   良くなる。
   カバーでしかできないので
   脱退の可能性も低くなり差別化ができる。
 ・各Vtuberにファンが多いので、
  影響力が大きい。

4.最後に

今後の期待★★★★★

現状の業績だけを見るとANYCOLRの方が魅力的ですが、カバーにも良さがあるので、
カバーの決算発表がありましたら決算分析をnoteに投稿します。
フォローしていただけたらと思います。

以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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